運動会でバトルだホイ☆

〜お疲れ!焼肉パーティー〜


「遅れてすいません。」

「ユキヒロくん遅いよ〜。あれ?ケンちゃんは?」

もうすでに久保さんちには北村さんち以外の人間が集まっています。

「あ、ケンちゃんタバコ買いに行ったんで、もう来ると思うけど・・・。」

タクロウの問いかけにユキヒロが答えました。それと同じくらいに、ケンちゃんがやってきました。

全員そろったところでパーティーの始まりです。

焼肉の他に、テルさんお手製のおつまみもあります。こいつは楽しそうだぞ〜。

「んじゃまー・・・とりあえず、乾杯〜!」

タクロウ(しきりや)の音頭でみんなが飲み騒ぎを始めました。

 

「ほら、じろ。こぼさなーい!」

「あー!ケンちゃんタバコの灰落とさないの!」

「ハイドぉ・・・食いながら寝んなや〜・・・。」

「タクロウ酒〜!」

もうすでに何がなんだかわかりません。

どさくさにまぎれてタクロウをパシリにしている人もいます・・・。(ヒサシだろう。)

子供たちが食べ終わるまではパーティーどころか戦場です。

「向こうで遊んでくる〜。」

「ゲーム!ゲーム!ゲーム!」

そのうち食べることに飽きた子供たちは違う部屋へ行ってしまいました。

「散らかしたら片付けてよ?」

ジロウが子供たちに言います。さすがしっかりママです。抜かりなし!

 

やっと静かになったところで大人達はゆっくり食べ始めることができました。

「子供って大変やね〜・・・。」

ヒデトさんがポツリと呟きました。

「一人でいっぱいいっぱいだね。・・・ヒサシ君とこはもっと大変じゃん?いつ生まれんの?」

「んーと・・・・。いつだっけ?」

ジロウの質問に天然テルさんはそんな言葉を返します。

「おい!いいのかそれで!予定日は来年の3月14日だろ?」

「ヒサシ君のほうが詳しいやんかー。どっちが生むんや(笑)」

「テル君ほんま天然やねえ。」

ケンちゃんとてっちゃんからの突っ込みが入ります。

「そういやタクロウ君、大玉転がしのときヒサシ君と喧嘩してたでしょ?何あれ?」

ジロウが思い出したようにタクロウに聞きました。

「ぶほっっ!・・・ゲッホ・・・」

タクロウはびっくりして飲んでいたビールを噴出しました。

「汚ねーっつの!そうそう聞いてよジロウ。この鼻野郎。」

「わーわーわー!」

「何さ?」

「ごめんなさい!もう言いません!今はジロウ一筋です!ユールーシーテー・・・。」

まだ誰も何も言っていないのにタクロウは一人でぺらぺらしゃべり出しました。

墓穴堀りまくりです。結局過去の話がみんなにばれてしまいました。

 

「昔さー、ヒサシと俺でテルを取り合ってたんだよね。」

「高校入ってすぐだっけか?」

酔った勢いでしょうか。タクロウとヒサシは思い出話に花を咲かせます。

それをみんな興味深げに聞いています。

「そう。んで結局高校のときいきなり現れやがったヒサシにテルとられたのな!ずっと好きだったのにさあ〜。」

「それから何かにつけ俺のことライバル視してくんの。こいつ。」

「もーいいよお・・・やめようよ。」

さすがに話題にされているテルは恥ずかしくなって話をやめさせます。

「いろいろあったんやねー。でもタクロウ君、あきらめも肝心やで?」

「もーあきらめてますって!・・・すげえ昔の話です。」

ヒデトさんとタクロウは笑いながらそんな会話をしています。

それからしばらくし談笑し、楽しい時間は過ぎていきました。

「・・・ん?なんか向こう静かやん?」

てっちゃんがそう言いました。そういえば子供たちの声がしません。

ジロウとタクロウが見に行って、みんなを呼びました。

「ちょっと来て!ついでにカメラ持ってきて!」

みんながぞろぞろと見に行くと・・・。子供たちは手を繋いで寝ちゃってます。

「めっちゃかわいいやん!」

あのヒデトさんがつい叫んでしまいました。

「しーっ!」

そしてみんなに口を押さえられます。

ヒサシがその姿を写真におさめると言いました。

「子供等、風邪ひくし・・・。そろそろ終わりにしますか?」

「そうやね・・・あれ?ケンちゃん?」

てっちゃんがうしろを見ると、ケンちゃんも寝ていました。

「ユキヒロ君大変だね。子供2人だね。」

「ほんとにもー・・・。ケンちゃん起きなよ!帰るよー?」

「んにゃ!?・・ん?あれ!?もう時間?遅刻!?」

「寝惚けすぎ。・・・んじゃそろそろ。」

「はーい。じゃあまたね〜。」

こうして運動会の一日は終わっていったのです。

 

そして久保家では・・・。

「ねー、タクロウ君さ。ヒサシ君にテル君とられて、ショックだった?」

「ん?まあ当時はね。でも今じゃよかったと思ってるし・・・。」

「んー?」

「ジロウに一目惚れしてもらえたもんね。さーて!風呂入ってこよう!」

「・・・そんな恥ずかしいこと言って逃げないでよ・・・。」

ジロウは片付けをしながら真っ赤になっていました。

タクロウはタクロウで照れちゃって、風呂の中でゆでだこになってたようです。

 

「テッコも大きくなったなぁ・・・。」

「大きくなってもらわなきゃね〜。もうすぐお姉ちゃんなのに。」

ヒサシとテルはてっこの寝顔を見ながらしみじみしています。

「次は男がいい・・・。」

「んー。俺も。ヒサシにそっくりなのがいいな〜。」

「俺が2人もいたら大変だと思う・・・。」

「そーだね(笑)さて、そろそろ寝ようか〜。明日はゆっくり寝てようね〜。」

外村家の一日も幸せ一杯に過ぎ去っていきました。

 

〜後日談〜

「ママー!じろくんのおじちゃん!」

「ん?・・・・・あはははは!!!何これ何これ!?」

てっこが幼稚園からもらってきたプリントは運動会のときの写真付きです。(しかもカラー)

「ジロウジロウ!見た?これ!」

「見たよ〜。恥ずかしいったらないよ。」

ベランダからテルがジロウを呼ぶと、ジロウはげんなりして言いました。

その夜・・・・。

「なんっっっっじゃこりゃあ!」

「タクロウくんでしょ。」

「酷い・・・これは、ひどすぎる。」

 

それはパン食い競争のときのタクロウの写真。

むしろ鼻の写真。(をい)鼻とパンしか写ってないのにタクロウだとわかります。

SUGIZO先生、あのときとった写真を使ったのですね?

ちなみにその写真、幼稚園のパンフレットに起用され、後何年も人様の目に触れたと言うお話です。

 

「てっこちゃん幼稚園いこー。」

「うん。まってー。」

今日もみんながてっこを誘いにやってきます。

え?ちびちゃん達のらぶすとーりーですか?

それはまた別のお話で・・・

終わり

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