運動会でバトルだホイ☆

〜てっことじろの30メートル走〜


ちゅんちゅんちゅん・・・。

朝です。いよいよ今日は、月海幼稚園の運動会。

久保さんちと外村さんちの奥さんは、我が子のために一生懸命お弁当を作っています。

久保さんのうちでは、タクロウが必死でデジタルビデオの用意をしています。

もちろん、スタミ●ハンディー●ムです。

その横でじろがぴょこぴょこ飛び跳ねていて、まったくもって運動会ムードです。

 

一方外村さんちでは・・・。

「ちょっと・・・ヒサシ、てっこ。起きてよぉ。(泣)」

「んー・・・。あと5分。・・うそ10分。」

「・・ふん。」

「ヒサシ!増えてるじゃん!ほらあ、てっこが真似してるでしょ!おーきーろー!」

テルが一生懸命、低血圧(ただ寝起きが悪いだけ?)の2人組を起こしているところでした。

もそもそ起きた2人は代わる代わるテルにおはようのちゅうをします。

朝はママの取り合いです。(この家族はアホばっかしや)

「はーい。さっさとご飯食べてね〜。」

というわけで、なんとか用意はできました。

さてさて、月海幼稚園へれっつらごー!

がちゃり。

玄関を出ると、久保さんと外村さんはばったりと出会いました。

 

「おはよー!タクロウ、ジロウ!」

「あ。テル君おはよ。はあ〜。テル君は料理上手でいいなあ。オレなんかさ・・・。」

テルに挨拶されたジロウは苦笑して絆創膏の貼られた指を見せました。

「んー。でもオレも怪我するよ。てか、さっきも切った。」

テルは料理が旨くてもすぐに怪我をするのです。

そんな明るい奥さんをよそに、タクロウはヒサシに火花を散らしていました。

「ヒサシ・・・。じろは今日てっこには絶対負けねえぞ!」

「ああ!?うるせえ!鼻・・・。」

「またそれを言う!」

寝起きの悪いヒサシさんは起きてから3時間はご機嫌斜めなのです。

かわいそうにタクロウさん。口ではヒサシにかないません。

これは今日の父兄競技でリベンジするしかないでしょう!がんばれ、タクロウ。

 

さて幼稚園に着きました。昨日SUGIZO先生ががんばって張り巡らせた万国国旗がひらひらしています。

運動会ムード満載といった感じです。

空は青く、赤トンボが飛んでいて、なんて運動会日和なんでしょう!

SUGIZO先生の挨拶を始めとして、運動会は始まりました。

「今日は晴れて良かった。とりあえずみんながんばれ!んじゃ、とっとと30メートル走始め!」

 

数少ない園児達が一生懸命走ります。

先生達はその姿をにこにこしながら見ていました。一番嬉しそうなのはJ先生だったとか・・・。

そうこうしているうちに、てっこやじろの番がまわってきました。

「はーい。んじゃがんばって走るんだよ?」

「ん!!!」

J先生の声に、みんなは元気よく答えます。一緒に走るのは、てっこ・じろ

宝井さんちの「ハイド」くん。(決してハーフなわけではありません)

そして北村さんちの「ゆっきー」です。

「よ〜い!・・・・ピー!(園児なので笛)」

「うぉぉぉ!!!じろー!!!がんばれぇぃ!」

笛が鳴ると同時にタクロウが叫びました。

なんだかこの男かなり燃えています。

興奮しているタクロウをよそに、ヒサシとジロウはスタ●ナ●ンディーカムに我が子の勇姿をおさめていました。

 

とてとてとて・・・。     びたん!

「ふにゃ・・・(泣)」

途中でじろが転んでしまいました!

「立て!立つんだじろ!」

タクロウは何処かのボクシング漫画のようなことを叫んでいます。

ジロウはそんな夫がちょっと恥ずかしくてビデオを回しながら他人のふりをしていました。

「あーん!!!ママぁ〜!」

じろは泣きながらものすごいスピードで走っていくとどんどん抜かしてなんと1番になったのでした。

じろ、イーヨー獲得の瞬間です!よかったね☆

「じろ、転んだのによくがんばったな!」

「うん。がんばったの。イーヨーなの〜☆」

じろはJ先生に褒められて嬉しそうです。でもJ先生はじろのイーヨー発言に?を飛ばしておりました。

 

ちなみに順位は・・・。

じろ・ゆっきー・ハイド・てっこ

の順番でした。

 

「パーパー!てっこ最後だった。」

「うん。でもがんばったよな?」

「てっこはヒサシに似たのかなぁ・・・。オレは足速いしなあ〜。」

「テル・・・それはオレが運動音痴だと言いたいのか?」

「昔から自閉症気味だったもんねぇ。ヒサシ。」

「自閉症!?やめろ!(読者の)みなさんが誤解するだろ!」

「あはは〜。」

外村さんとはいつでも至ってマイペースなのです。

 

「じろ!大好きだ!さすがパパの子だ!」

「ママ〜。足痛いのぅ。」

じろはタクロウを無視すると(酷ぇ)ジロウに傷を見せます。

「大丈夫。これくらいはすぐに治るよ。」

ジロウはタクロウとは違って子どもを甘やかさないしっかりもののママさんです。

「くすん・・・。じろが無視した・・・。」

タクロウはちょっと悲しくなっていました。

 

「さーて!!!次は借り物競走だぁ!いくぞてめーらぁ!」

すでに(独りで)白熱している園長先生。

ピンクの髪も乱れています。

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