年上のあなた

 

まいったなあ〜・・・。気付かなければ良かった。

こんな気持ち。

自分の、あの人に対する気持ち。

僕は、あなた好きなんだ。同じ学校で、同じバンドで・・・年上のあなたのことが。

「ん〜・・・。よく寝た!あれじろう?もう来たの?はやいねえ。」

僕はあなたにはやく会いたかったから。だから走って来たんだよ。

「うん。まあね、そーゆうタクロウ君は授業さぼってここで寝てたの?めずらしい。」

「まあ、そういう日もありますわ。」

タクロウ君はそう言って、にっこりと微笑む。

僕は・・・こんな笑顔が好きなんだ。

「ちーす。あれ?オレが1番だと思ったのになあ。」

僕とタクロウ君が話をしていると、てっこくんが入ってきた。

するとタクロウ君は、誰にも見せないような顔でてっこくんを迎え入れる。

「残念だったね。オレは今日ここでずっと寝てたんだよ。」

「自慢することじゃないじゃん!」

てっこくんとタクロウ君は、いつものようにじゃれ合っている。

胸がつきんと痛む。僕は、この光景を見ているのが辛い。

僕がタクロウ君に恋心を抱いているように、タクロウ君はてっこくんが好きなんだ。そう思う。

「うす。何騒いでんだよ?」

ヒサシ君も入ってきて、たった4人だけのバンド愛好会のメンバーが集まる。

僕以外は、みんな3年生。もうすぐ、みんな卒業してしまうんだ。

「なあ、クラスの卒業旅行さあ・・・。」

3人が僕のわからない話を始める。

こんなとき、僕は自分が年下なんだなあと実感するんだ。

話に入っていけば、快く話してくれる人たちだって分かってるけど・・・でも、どうしても今日はその場にいられなかった。

なんで、僕は年下なんだろう。

どうして同じとしに生まれなかったんだろう。そうすれば・・・もっと一緒にいられるのに。

一緒に卒業できるのに。

同じクラスにいれば、もしかしたらタクロウ君は僕を見てくれたかもしれないのに・・・

どうして・・・タクロウ君は年上なんだろう。

「じーろ。どーした?」

僕がこっそりと部室を出て、ベンチで考え事をしていると、ヒサシ君がきてくれた。

「何でもないよ。ちょっとお茶買いに来ただけ。」

「そのわりには、めちゃめちゃ悲しそうな顔してるけどね。」

こーゆうことに気付いてくれるのは、いつもヒサシ君なんだ。

「・・・ジロウさー、タクロウのこと好きじゃない?もしかして。」

「・・・なっ何で?」

「やっぱりね。見てりゃわかる。っつーかさ、らしくないじゃん?告白しないの?」

ヒサシ君のその言葉に、ちょっとむっとする。

「らしいって?僕らしいってどんなだよ?」

「ん?言いたいこといってさー。裏で俺らのバンド支配してて、年下ってことみじんも感じさせないってとこか。」

「そんな・・・。」

「いつものジロウ見たいに、がーっと言って告白しちゃえば?」

「そっそんな簡単なことなら、もうとっくにしてるよ!ヒサシ君こそ、どーなんだよ。好きな人とかいないのかよ?」

「オレはいいんだよ。彼女いるし。」

「へ?何時の間に?」

「内緒。ところでさー。知らないよ?誰かにとられても・・・。タクロウ案外もてるんだからねえ。」

・・・やっぱり。

「てゆうか、タクロウ君はてっこくん・・・。」

てっこくんのこと、好きなんでしょ?と言いかけたとき、ちょうどその噂の本人がやってきてしまった。

「もー。2人とも何してんのぉ?」

「てっこ。なんでもないよ。タクロウの話してたとこ。」

てっこくんにヒサシ君がそう応える。馬鹿ぁ!何タクロウとか言ってんのさ!

「ん?たくろ?」

「まあ、俺らには関係ない話だけどね。」

ヒサシ君はそう言うと、オレの目の前でてっこくんをきゅっと抱き寄せた。

「ばっばか!ヒサシ!」

「もーいいじゃん。てっこはオレの彼女でしょ〜?」

「違うって!せめて彼氏って言ってよね〜。」

てっこくんはそう言ってぷうっとふくれる。

僕はその様子を見て、開いた口が塞がらなかった。

「あのう・・・どーゆうこと?」

やっと声が出たと思ったら、なんとも間抜けな質問をしてしまった。

「だから、こーゆうこと。てっことオレつき合ってるの。」

「えへ・・・。」

てっこくんは、ふにゃっと笑う。ヒサシくんはヒサシ君で、なんかもうめちゃめちゃ幸せそうだし。

「え?それ、タクロウ君も知ってるの?」

僕は思わずそう聞いてしまった。

「昨日ばれた。」

「うん。やっとくっついたかーって言われた。」

はあ?ちょっと、ショックじゃないの?タクロウ君!!!え?え?え?

「まあ、そーゆうことで。オレとてっこ今日このままふけるからさ。タクロウに言っといて。」

「ちょっと、ヒサシくん!?」

「がんばれよ〜。」

ヒサシ君はそう言うと、てっこくんの腰に手をやったまま、帰ってしまった。

僕は、そんなちょっとやらしい2人の姿を見送ると、急いで部室に戻った。

「・・・あれ?ジロウ1人?」

「うん・・。帰っちゃった。」

「しょーがねえな。あいつらは!」

タクロウ君との間に流れる少しの沈黙。

それが耐えられずに、タクロウ君に馬鹿な質問をしてしまった。

「タクロウ君、てっこくんのこと好きじゃなかったの?いいの?」

すると、タクロウ君は目を丸くしている。

「へ?なんでオレがてっこを?あいつはただの幼なじみだって!」

「え?そっそーなんだ。」

「うん。」

そのあと、また流れる沈黙。

次に先に話をし出したのは、タクロウ君だった。

「オレがさー・・・好きなのはさ、ジロウなんだけどなぁ。」

「へ?」

「あ、あのあいつらがくっついたからとかじゃなくて、前から、ジロウが・・・好きだったんだよね。」

「ほんと?・・・・・あのね、僕も。僕も大好き!」

僕は嬉しくなって、タクロウ君に思わず飛びついた。

「え?ほんとに・・?オレでいいの?年上だよ?先に卒業しちゃうよ?」

「いいの!卒業しても待っててくれるんでしょ?」

「当たり前!」

「僕は、年上のタクロウ君のこと、好きになったんだよ。」

「ジロウ・・・ありがとう。愛してるよ。」

「うん。僕も。」

僕とタクロウ君の口唇が、ふれあいそうになった瞬間、ドアが突然開いた。

「うわああ!!!ごっごめん!」

「てってっこくん!?」

「ヒサシが・・・あの、鞄・・・。」

「あ。これ?」

「うん。これ・・・。あ、じゃ!続きどうぞ!!!」

てっこくんは嵐のようにやってきて、嵐のように去っていった。

僕とタクロウ君は、てっこくんが出ていったあと、思わず吹き出していた。

「んじゃまあ、帰りますか?」

「うん。」

タクロウ君、僕とずっと一緒にいてね?卒業しても浮気しちゃだめだからね?

終わり


こそこそこそ・・・(逃)

は!見つかってしまいましたか・・。ごめんなさい!!!

タクジロじゃないじゃんこれ!ぜんぜんリーダー出てこないし!!!むしろヒサテル部分多すぎ!

出て来すぎ!

とりあえず、告白はさせてみましたが・・。どうでしょう???お気に召さない?・・・ですよねえ。

うーん。許して!

これは、稀瑠亜ちゃんにささげます・・・!

棄てられて〜棄てられて〜♪

何の歌うたってんの?たくろおくん。

管理人に対する、イヤミの歌だよ。じろ(愛)

まあまあ、タクロウ君と僕がくっついたんだからいいじゃん!!!

え?そうかな・・。

うん!もーたくろーくーん!!!好き〜!

うちのサイトももう1つの馬鹿っぷる。うははは〜。      ☆戻る☆