今昔物語

 

ちょっと気になることがある。それはもちろん、恋人(照)のTERU君のことなんだけど。

・・・妙〜にHISASHI君と仲いいんだよね。

前からなんだけどさ。でもやっぱりあの仲の良さは、恋人としてほうってはおけない!・・・それくらい仲いいんだよ。

「ねえ、TAKURO君。TERU君とHISASHI君って仲良すぎだと思わない?」

「・・へ?そうか?」

「めちゃめちゃ仲良いじゃん!なんか、ちょっとHISASHI君に嫉妬・・・。」

なんとなく、TAKURO君の前では素直になれる僕。こんなこと、HISASHI君やTERU君の前じゃ絶対言えないね。

「う〜ん・・・。でもまあ、あいつら昔つき合ってたし、仲良くても不思議じゃないもんなあ。」

「・・・今、なんて?」

TAKURO君が言ったことを聞いたとき、びっくりして一瞬声が出なかった。

・・・つき合ってたって・・・何?

「つき合ってたろ?あいつら。って何?もしかして聞いてない?うわー、オレ余計なこと言った?」

「聞いてない。・・・詳しく教えてよ、TAKURO君。」

僕は、TAKURO君を脅して、無理矢理聞き出した。

「だから、つき合ってたのはJIROと俺らが出会う前で・・・。結構長かったけど、でも、別れたんだし!」

「・・・なんで別れたの?」

「そこまではオレもしらねえよ。でも、別れてからもあんな感じだし、オレにしちゃバンド解散とかにならなくてよかったって感じだし。」

TAKURO君、なんかいろいろごまかそうとしてない?しどろもどろで脈絡のない話・・・。なんか隠してる?

でも、これ以上TAKURO君を攻めるわけにもいかないし。

「ふーん。まあ、いいや。本人に聞くから。」

「うん。・・・でも、今てっこはJIRO一筋だと思うよ?あんまり過去のこと気にしないほうが・・。」

「わかってるよ。ありがと、TAKURO君。」

気にすんなって言われてもね・・。隠されてたし?言ってくれてもいいじゃん。

別にそれについて攻めたりしないからさ。・・・なんか、腹たってきた・・・。TERU君本人に聞いてみよう。

 

いつものようにTERU君の家に行く。もちろん、すんなりと僕は中に通されて。

「・・・いらっしゃい、JIRO!なんで急に来たの?」

「来ちゃ迷惑だった?」

「ううん!ぜんぜん!」

TERU君はそう言って、僕の背中に飛びついてくる。かわいくて、今すぐ押し倒したいけど。

でも、今日は聞くこときかなきゃ落ち着いて夜も寝れない。

「・・・あのさ、TERU君ってHISASHI君とつき合ってたんだって?」

僕が聞いた瞬間、TERU君の身体はびくっとなって僕の背中から離れる。

「・・・なんでしってるの?あ、TAKUROか・・。」

「僕が無理矢理聞き出したんだから、TAKURO君のこと攻めるのはやめてね。で、なんでつき合ってたこと隠してたの?」

「別に・・・言うことじゃないと、思って・・。」

TERU君はぼそぼそと小さな声で言う。

「僕は隠されて、腹たったけど?」

こういってTERU君を、押し倒そうとした。そうしたら、まさかと思う行動をとられた。

「・・や!」

拒まれて、逃げられた。その瞬間、めちゃくちゃ腹が立って・・・、無理矢理キスすると僕は自分でも信じられないような

酷い言葉を、TERU君に浴びせていた。

「・・・HISASHI君ともしてたんだろ!?それがばれたからって、僕に抱かれるのはイヤになった?」

「違う・・・!」

「ウソ。HISASHI君のこと思い出して、HISASHI君に抱かれたくなったんだ!?」

「違うって!」

「いいよ、HISASHI君がよかったら、HISASHI君とこ行っちゃえば?HISASHI君に好きなだけヤッてもらいなよ!」

「HISASHIとは、一回もヤッてない!」

TERU君はそう叫ぶと、続けた。

「オレは、HISASHIとは何もしてないの!・・・それが別れた理由。どうしてもHISASHIを受け入れられなかったの!」

「・・・なんで?」

「そんなの、わかんないよ!それより、JIROはなんでそんなに昔にばっかこだわるの?オレが信じられない?」

TERU君は目にいっぱい涙をためて、言う。

僕はどうしようもなくなって、呆然と立ちつくす。

何もしてないって、できなかったて?だって・・・。僕のことは、受け入れてくれたのに・・・。

だからてっきり・・・。

「もう、いいよ。JIROなんかもういいよ!帰ってよ。今日は帰って!」

TERU君はそう言って、僕を無理矢理追い出すと鍵をかけてしまった。

あんな酷いことを言ってしまった手前、中に入れてもらおうにも入れてもらえるはずがなくて。

今日はとりあえず帰ることにする。

そんなとき、僕の携帯が鳴った。相手はとてもめずらしい。

ディスプレイには「HISASHI」の文字。

「もしもし?」

『あ・・・。あのさ、TAKUROから聞いたろ?で、てっこといろいろあったころかな?と思って・・。』

「あったころだよ。怒らせて、泣かしちゃった。」

『おれんち来ない?ちゃんと話しときたい。』

「うん、僕もHISASHI君と話がしたかったんだ。」

『待ってるわ。』

HISASHI君との電話を切って、いそいでHISASHI君の家に向かう。

 

「・・・HISASHI君、来たよ。」

「あー。入って。」

「しまーっす。」

僕はHISASHI君の部屋にあがると、HISASHI君をじっと見てしまった。

綺麗な顔立ち・・・、切れ長の目に、薄い唇・・・僕にないものを持っているヒト。

なんで・・・この人のことを、TERU君は受け入れられなかったのだろう・・・。

「何?JIRO?」

じっと見すぎていたためか、HISASHI君に尋ねられてはっとわれにかえる。

「いや、なんでもない。・・・それより、なんで別れたの?」

さっきTERU君から別れた理由は聞いたけど、それでもやっぱり気になってしょうがない。

「唐突な奴だなあ。・・・TERUからは聞かなかったの?」

「・・・聞いたけど、信じられない。」

「・・・そう。信じられないかも知れないけど、それが事実。オレはてっこに受け入れてもらえなかった。」

「・・・なんで?」

僕がそう聞くと、HISASHI君は悲しそうに笑って。

「オレが。焦りすぎたのかなぁ。でも、2年もつき合ってたんだし・・ね。オレにも限界があったから・・・。」

と言った。そこで2人の会話は終わってしまった。

その沈黙を割ったのは、やっぱりHISASHI君で。

「でもまあ、オレが言いたいのは、オレができなかったことをJIROは出来たわけだから。そんなに昔のことに振り回されるなってこと。」

HISASHI君がそう言って笑うので、僕もなんとなく自分が腹を立てていたことが恥ずかしくなってくる。

「・・・そうだよね。なんで、TERU君のこと信じてあげなかったんだろ・・・。」

「・・・オレがかっこいいからでしょ?」

HISASHI君はにやっと笑って冗談を言う。オレもつられて笑った。

「JIROはすごいね、オレもJIROみたいだったらなあ。・・・てゆうか、JIROだったらよかったな。」

HISASHI君が真面目な顔に戻ってそう言った。

「え?どういうこと?」

「てっこの心を開いてあげれたのはJIROだから・・・JIROになりたいなってこと。オレはJIROには勝てないからさぁ。」

HISASHI君は、TERU君がまだ好きなんだ。そう思った。

・・・だけど、いくらHISASHI君でも、あのひとだけは譲れないから。

TERU君は、僕が一生かけて守ってあげたいから。だから、ごめんねHISASHI君。

HISASHI君の心の中を聞いているうちに、自分がいかに嫉妬心をさらけだしてTERU君に八つ当たりしていたのかを思い知らされる。

僕は、すごく幸せ者なのに・・・。自分でその幸せを壊そうとした。

「・・・HISASHI君、いろいろ話してくれてあろがとう。僕帰るね。」

「うん。・・・てっこのこと、ちゃんと幸せにしろな?」

「わかってる。じゃあね。」

僕はそう言って、HISASHI君の家を出た。

そのまま、もう一回TERU君の家に行く、許してもらえないかもしれないけど。話してくれないかも知れないけど。

それでも今の気持ちだけはちゃんと言って起きたい。

 

─ぴんぽーん。

インターホンを鳴らす。TERU君はすぐに玄関を開けてくれた。

「あの・・・。ごめんね!オレ、TERU君のこと・・信じなくて・・本当に、ごめんね!」

「え・・。もう、怒ってない・・の?」

TERU君は驚きを隠せないという表情を見せる。

「ごめん、勝手に僕が嫉妬して、人には話したくないことだってあるのに・・・。恋人だって全てを話さなくちゃならないわけないのにね。」

「ううん。オレも、隠しててごめん。」

「うん。もう、いいから。僕は、今現在のTERU君を愛してるんだから。過去なんて、どうでもいいよね。」

「JIRO・・・ありがと。」

TERU君はそう言って、身体を僕のほうに寄せた。

その身体をそっと抱きしめる。

「ね、最後に聞いていい?」

「いいよ?」

「なんで、僕のことは、受け入れてくれたの?」

「・・・もう2度と、大切な人を失いたくはなかったから。・・・JIROが本当に好きだから、だよ。」

「ありがと・・・。」

これからは、過去に捕らわれず、未来の話をしよう。

2人の未来の・・・。

終わり


ごめんなさい。先に謝ります。

甘々じゃないね?これ。ぜんぜんシリアス?あー、もうなんかジロテル甘いの書けへん。

tomoちゃーん。ごめん。マジで。

次のリクは、マジで気合い入れるから許して。つっても、かなりギャグになりそうDEATH・・・。

普通の甘いの、何で書けないかなあ?

だって・・だって・・・。

なんか、やだーーーーーーーーーー!

だって、JIROさん、うちでは受けなんだもーん!!!攻めじろちゃんも好きだけど、どうしてもこーゆ感じ・・。

いいよ、もう。てゆうか、僕あんまり出てこないし。

あ・ばれてる?

こんなとこ、出ていってやるううううう!(逃)

おあ!じろーちゃーん!!!TAKURO君、なんとかしてよ!

・・・あんたが悪いんだろーが。じろーーーーーー!(ダッシュ)

TAKURO君、いい人だね・・(ほっ)             ☆戻る☆