自制心 「頭痛い・・・・・」
テルが、ライヴの後の車中で一言呟いた。
気づけば、ライヴ中のテルはいつもより大人しかった。いつもなら、俺にニッコリ微笑みかけて絡んでくるのに・・・。
「てっこ・・・大丈夫?」
俺は、ダルそうに顔を俯かせているキミに話し掛ける。
「ん・・・まぁ明日は中日だし、一日寝てれば治ると思うよ?珍しいね、ヒサが心配してくれるなんて・・・」
一生懸命取り繕った笑顔で、俺に微笑みかける。
「・・・珍しいは余計だッッ。今夜は部屋に戻ったら直ぐ寝ろよ?それとも俺の部屋に来る?一晩中看病してあげるって。」 ホントはキミの事が心配で、少しでもそばに居てあげたいのだけど、そうゆうキャラではない自分に腹立たしくなる。
なんでこんな時に素直になれないかぁ・・・ ? 「ヒサって万年発情期だね・・・ヒサの部屋に行ったら余計悪化しそうだ。」
会場からホテルに向かうまで、冗談交じりに会話を交わしていた。 車を数分走らせた所に宿泊先のホテルがあった。
タクロウやジロウは、他のスタッフ達と打ち上げに行くようだ。
ホテルに着くなり急いで風呂に向かう姿は、まるで楽しみを控えている子供みたいにはしゃいでいる。 そんな二人を尻目に、俺はキミを部屋に連れて行く。
「ヒサ・・・タクロウ達と一緒に打ち上げ行かないの?俺と居たら置いてかれちゃうよ?」 疲れきったその顔で、そんな事言われても『打ち上げに行くよ』なんていえる訳ないじゃん。 「ん〜今夜はパス。だって、てっこは俺が居ないと寂しいでしょ?」 うつむいて顔を赤くさせる君は可愛いね。だから少しでも傍に居たいんだ。 「じゃ、お言葉に甘えて一緒に居てもらおうかな?」 テルの部屋に着くと、すぐキミにシャワーを浴びせる。
汗を洗い流し、サッパリしたハズなのにやっぱりキミは顔色がよくない。
すぐさま、ベットに寝かせ俺はその横に腰を下ろす。
ジロウに頭痛薬をもらっておいたので、ソレをキミに飲ませる。
「薬は嫌いだぁ〜」って駄々をこねるのは子供そのもの。
「ね〜てっこ、もし明日体調が良くなったら散歩行かない?ちょっとこの辺知ってるんだ。」
軟らかい髪を手に掬いながらキミに話し掛ける。
「・・・じゃ、今夜中に体調直さなきゃね。」
ムクッと起き上がって、キミは俺の首に腕をかけそっと口唇を重ねてくる。
「あのさ・・・てっこ。今夜中に体調整えないと明日は無しだよ?いいの?俺を誘って・・・」
俺の首にわされている腕をそのままに、キミをベットに押し倒す。
「うわっ・・違うって・・・・・明日ヒサと散歩したいから、今夜は駄目だよ?」
潤んだ上目遣いで言われても、説得力のない言葉。
夜のキミも大好きだけど、明るい太陽の下で輝く笑顔を振り撒くキミも好き。 しょうがない・・・・自制心を保って今夜は我慢。
終わり
うっふっふ。キヨテル様からいただいちゃったヒサテルです。
キリ番とったんだ(愛)いやーん。てっこさん、風邪!?大丈夫かしら〜〜〜。
大丈夫よね!ヒサシさんがついててくれてるものね。しかし・・・。ヒサシさん、よく押さえたね!よしよし。
お前によしよしとか言われてもなあ・・・。
は!また出たな・・?てっこさんは大丈夫ですか?
あったりめーじゃん!オレが1日、寝ないでついててやったんだぞ?全快だって。
そりゃあ、よかった。散歩もできたのね〜〜。
とゆうわけで、キヨ、まじで蟻×拾!!!エロの神様君臨したらまたちょうだいね♪
ほんと、ありがとお! ☆戻る☆