「リング」「呪怨」とホラーが続けてヒットしたから、そろそろうちも何か作るか、題材は携帯なんていいね、自分の携帯に自分から着信あったら焦るよね怖いよね、ヒロインは人気あるから柴崎でいこうよ、演技イマイチだけど人気あるからいいでしょ。ラストは謎っぽくしておこうよ。続編もその方が作りやすいし、原作読めば謎が解けるって事にしとけば僕の原作の売り上げも上がるよ、よしそういうことでよろしく〜 by秋元康
…そんな映画でした(^-^;)。
一つ一つのシーンはそこそこ怖いし、柴崎コウも結構頑張ってはいたのですが、リングのビデオテープを携帯に置き換え、貞子の演出を呪怨っぽく過剰演出しましたという域を全然出ない作品ですね。各シーンのアイデアが良くても、ストーリーとしての整合性が全く無いので話に厚みが感じられないのです。
ヒロインが子供時代に虐待を受けていたとか児童心理学を先行しているとか、山下の妹はその前後の犠牲者と繋がりあはあるのか? 携帯のメモリーからランダムに呪っているのにヒロインの周りになぜ集中する? 半年も前に未払いで解約されてる携帯がバッテリーもつ訳ない、ミミコを山下が助けるシーンは何か意味があるのか? といったツッコミどころが多すぎるのですよ。
水沼親子も謎というより矛盾が多すぎます。母親はどうやって殺されたのか? 姉妹の妹のポシェットに入っている飴は半年前のやつか?それとも食べても無限に補充されてるとか?見ながらいろいろ考えちゃうんですよね。それもリングや呪怨のように整理するために考えるのではなく理解不能なために思考が止まってしまうような感覚でした。
後半の病院のシーンも怖さはなかなかのものですが、あの状況で1人で入ってくヒロインも意味不明ですが、ホルマリン漬けを並べる幽霊(マリエ?)も意味不明。クライマックスのゾンビはちょっと「ヘルハウス」を思い出しました。
そしてラストシーンも意味不明でした。あのシーン自体が山下が死ぬ間際に見た夢って解釈でいいのかな? わざわざ原作読んで真相を調べるなんて秋元康の映画を馬鹿にしたような商売戦略に乗る気は無いので原作は読みません。「2」は見るかもしれないけど、原作は絶対読みたくないですね。
と、この映画で気になったのは児童虐待という難しいテーマに触れたのに全く作中で活かされていなかった事。この問題に真剣に悩んでいる人に失礼ではないかと思います。
評価:☆☆