トロイ(2004/米)

ホメロスの叙々詩の「トロイア戦争」、「トロイの木馬の話」といった方が分かりやすいですよね。

「スパルタカス」から始まって「ブレイブハート」や「グラデュエイター」に通づる史劇スペクタクルです。

一言で言ってしまえば、「お金かけて丁寧に作ってある大作らしい大作」っという感じです。

売りは多対多の壮大な合戦シーンなはずなのですが、正直なところここ数年「ロードオブザリング」を毎年観ているために、見所のはずの合戦シーンはちょっと食傷気味で新鮮味を感じられませんでした。

その代わり素晴らしかったのはギリシャの剣王アキレスを演じるブラッド・ピッドとトロイの守護神ヘクトル役のエリック・バナの決闘シーン!

まるで流れるように綺麗に動くアキレスと、熟練の戦士らしく堅実なスタイルで戦うヘクトルの動きの対比が格好いいのです。

公開前は「ブラピとオーランドブルームの夢の競演!」ってな紹介が多かったですが、

今回駄目ですオーランド、役が今までに無いヘタレっぷリな役で見せ場がありません(^-^;)。

「こいつのおかげで戦争が起きたのだー!!」っと怒りの声を上げる人も多い気がします。

まあ、実際にはホメロスの詩でも彼が原因で戦争状態になっちゃったわけですので、画面でのオーランドのへたれっぷりはむしろ

「よくぞここまで忠実にパリスを演じきった」と褒めるべきですね(笑)。


ホメロスは中学か高校の頃に中高生向けのダイジェスト版みたいな本を読んだきりなので、記憶が曖昧な部分もありますが、

戦争勃発のくだりやアキレス腱の事など忠実に映像化されていると感じました。


パリスが弓で決着を付けたのも史実どおりであって、決して「ロードオブザリング」を意識した訳ではなさそうです。
(多少はファンサービスもあるでしょうけどね)

唯一の違いは時間的な流れ。

ハリスが嫁さん強奪してから木馬登場まで、史実では10年くらい経っていたと思います。

(あんな木馬12日で作れるわけ無いでしょ(^-^;))。

監督が「アンドリュー」「パーフェクトストーム」「Uボート」「エアフォースワン」等を撮ったペーターゼン氏なので、

いわゆる「ハリウッド的な面白みやメリハリ」は薄く、淡々と歴史をなぞっているような印象を受けました。

2時間40分という長尺なので観るのも大変ですが、史劇系スペクタクルが好きな人は観ておいて損は無いと思います。

あー、もちろんブラッドピッドのファンは必見かと思われます。男から観ても格好いいですから。

俺としてはエリック・バナが格好良かったですけどねー。その父親である王も素晴らしいキャラクターでした。

☆☆☆