サンダーバード (2004/米)


人形を駆使した特撮でヨーロッパと日本に熱烈なファンの多いTVシリーズの実写化です。

往年のファンは期待に胸を膨らませて公開を待っていたと思うのですが、

いざ公開されて見ると、かなりファミリー映画向けのテイストに味付けされてました。

末っ子のアランが入隊するまでの経緯を話の主軸にしているので、

スコットやゴードンたちの出番がほとんどありません。


主にアランとティン・ティン(日本でのTVシリーズではミンミン)、ブレインズの息子(!)の3人がメインで活躍するので

スパイキッズのようなノリで話が展開していきます。

TVシリーズのような、救助される人間のシリアスなドラマを期待すると肩透かしを食ってしまいます。

しかし、逆にそういう作品だと割り切って観れば、そこそこ楽しめる作品なのではないのかもしれません。

往年のファンは視点を変えて楽しみましょう。

見るべき点・・・それはやはりリファインされたサンダーバードメカの数々でしょう!

全体的にシャープにデザインされた1号2号、海底作業メカというイメージに近くなった4号、

ドリル部分が巨大な掘削機を思い起こさせるゴツいデザインになったモール。

それぞれが従来のイメージを損なわないようにアレンジされ、

2号の発進シークエンスなど、見せ方にもこだわっていると思います。


人形から出演を引き継ぐ事になった俳優の面々は、アラン以外の兄さん達は

出番が少ないので、あまり違和感を覚えませんでした。

「誰がゴードンでバージルなのかすら分からない」ともいえますが(^-^;)。

ペネロープ役のソフィア・マイルズやフッド役のベン・キングスレーは非常に良かったです。

2人とも存在感があり、トレーシー兄弟達よりずっとめだっていましたね。


「サンダーバードの映画」として見ると、正直言って子供向けになりすぎているのは否定できません。

内容から察するに、従来のファンのためのサンダーバードではなく、

子供時代にサンダーバードが大好きだったお父さん達が子供と一緒に観に出かけるためのファミリー映画。

そんな狙いで作られたのではないかと思います。


俺は結構楽しめたんですけどねー。

オープニングのクレジットのアニメパートなんて良く出来ていると思いましたし。

続編が作られたら観に行ってもいいかな?とも思います。

ただし「ライトな娯楽作品として割り切って観る」が大前提ですが。


補足・吹き替え版を見たのですが、V6の吹き替えは思ったよりすぐ慣れて違和感ありませんでした。
(巧いとは言いませんけどね)

スコット達の出番が少ないのでそう感じたのかもしれませんけどね・・・。


評価:☆☆