ターミナル (2004/米)
ニューヨークのJFK国際空港にやってきたベクター@トム・ハンクスが、クーデターで祖国が消滅してしまい、
入国も帰国も出来なくなって空港での生活を余儀なくされると言うヒューマンドラマです。
初めは結構堅い話なのかな? と思っていたのですが、いやなかなか笑わせてくれます。
お金も無く、食料も無いという切迫した状況の中のはずが、
トム・ハンクス独特の飄々とした表情のまま様々な知恵と運で日々を過ごしていく様が
彼の演技力のおかげで観ていて楽しいです。
英語もほとんど話せず、英会話の本を見ながらテンプレートの台詞しか言えない様子が
「日本人も外国ではこんな風に映るのかな?」と妙に親近感を感じ、彼のキャラクターに引き込まれていきました。
アメリカ人って、相手が英語を話せないと知っていても平気で話しかけてきますよね。
「自分はちゃんと話している、理解しない方が悪い」と無意識に思っているのかもしれませんねー。
もちろん今作でのそういった描写は「皮肉」なんでしょうけどね。
いろんなドタバタを巻き起こしつつ次第に周りの人々とも打ち解け、少しずついい雰囲気になっていく過程が
どことなく「フォレスト・ガンプ」や「ショー・シャンクの空に」を思い出したのは俺だけでしょうか?
後半からちょっとご都合主義というか調子のよい展開が加速するのが鼻に付いたりもしたのですが、
これはこれで「ファンタジー」として十二分に面白い作品だと思います。
後半であれだけ「幸せの押し売り」状態だったのに、アメリアの恋とラストシーンがあっさり終わってしまったのが気になりました。
アメリアは本当にああいうキャラクターなのか、それとも彼の為にとった行動だったのか?
その辺りが分かりづらく感じました。後者だと信じたいのですが、どうなんでしょうねえ。
涙と感動の嵐!というわけではないけれど、見終わった後ちょっぴり心が温まる、そんな映画でした。
トム・ハンクスしか演れない映画かもしれませんねー。
ブルース・ウィリスやジョニー・デップが演じたら別のジャンルになってしまうかも(^-^)。
評価:☆☆☆☆