フォーン・ブース (2002/米)
ある芸能プロモーターが、ふと目の前で鳴った公衆電話の受話器を取ったら
「切ったら殺す」と言われ、とんでもないトラブルに巻き込まれていく作品。
公衆電話という小さな場所で、よくこれだけ盛り上げられるなあ、と感心しました。
作品舞台が狭い作品では、とかく単調で飽きやすいものなのですが、
その問題をコリン・ファレルとキーファー・サザーランドの絶妙な心理戦を含んだ会話の面白さが大きいです。
コリン・ファレルが巧い!
序盤の自信家業界マンのような態度から、ドンドン不安になり追い詰められていく表情の変化が絶妙です。
声だけのキーファーもいい演技でした、流石ですね(^-^)。
主人公は公衆電話を使っている訳ですが、携帯は携帯で持ってるんですよね。
だから見る側も「今なら携帯であーやればうまくいくのでは?」などと考えつつ見るわけですが、
それがことごとく作中で犯人に看破されるのです。
不満が無い訳ではありません。
「犯人がなぜ主人公を狙うのか?」がイマイチ説得力に欠けるのです。
殺されなければならないほどの罪を犯している訳でもない主人公が理不尽に電話で脅され、
「なぜ俺がこんな目に会うんだ!?」
という主人公の気持ちはとても掴みやすく、観客側も感情移入しやすいと思うのですが、
犯人像が掴みにくいままラストに行ってしまうのがちょっと心残りでした。
しかし、ラスト間際での主人公の公開懺悔のシーンなどはコリンの演技力もあり、なかなかにグッとくる場面でした。
奥さんはともかく、恋人の方は殺意を抱いたかもしれませんが(笑)。
81分と言う短い尺で、シンプルにまとまって一気に見られる作品ですね。
予算はかかってないだろうし「大作」というカテゴリには入りませんが、
サスペンス系が好きな人なら一度は見ておくべき作品だと思います。
あと蛇足ですが、公開タイトルは「フォーン・ブース」よりも「公衆電話」とか「電話」といった邦題にした方がよかったような気がしますね。
評価:☆☆☆☆