オーメン (1976/米)
「エクソシスト」が大反響を呼び、そのあと様々な亜流映画が作られました。
そのなかで唯一と言っていい好評を得た作品ですね。
「エクソシスト」程の怖さは無いですが、これはこれで序盤の乳母が死ぬシーンなどは
当時はかなりのインパクトで、気分が悪くなった人も多いと聞きます。
キリスト教を主教としない大多数の日本人にはこの作品の(この作品に限らないけど)
本当の怖さは分からないのかもしれません。
しかし、賛美歌を中心としたBGMが効果的に使われ、
真綿で首を絞められるようなじわじわとした恐怖が迫ってきますね。
子供の頃にTVで初めて観た時は本当に怖かったです。
一番怖かったのは悪魔の召使である乳母・ベイロックの表情でした。
あの奥さんを睨む時の表情を観た時は背筋が寒くなりましたね。
悪魔が乗り移ったダミアン君自信は自覚が無いし、生まれてから5年間の
幸せな時間で見せるあどけなさはとても悪魔とは思えません。
だからこそ三輪車のシーンが怖いのですが・・・。
以前観た時はそういう「怖さ」の印象が強かったのですが、
今DVDを見直して印象に残ったのはダミアンを殺そうと決意した
父親の苦悩の様子でした。
グレゴリー・ペックの演技力は流石ですね。
妻を亡くした悲しみと父親としての愛情が鬩ぎ合うか心情が
鬼気迫る表情となって現れているように感じました。
この作品、続編が作られていくごとに評価が酷くなっていきますね。
「1」以外の出来はどれも確かに褒められたものではないですが、
原因が「1」にも無いとはいえません。
それはラストのカットでダミアンが笑っていること。
このカットの為にあの時点で自分の正体に気付いたのでは?
と思った観客が多かったのではないかと思います。
だから「2」以降で悩む姿が不自然に見えるのではないでしょうか?
せっかくなので2以降も見直してみたいと思います。
評価:☆☆☆☆