南極物語
| 「なぜ今頃?」と聞かれそうなタイトルですね。 劇場公開から丁度20年、公開当時は絶大な話題と人気を誇り、国内の観客動員数は同時期に公開された「スターウオーズ〜ジェダイの復讐」すら上回ったそうです。 その頃は子供だったため、観にいくこと叶わず、数年後のTV放映でようやく観ることが出来ました。それ以後は特に話題にもならず、殆どの日本人の記憶の彼方に追いやられている作品ではあると思います。俺も初めて見たときは子供心に感動した記憶があるのですが、細かいところまでは覚えておらず、レンタルの店頭で見かけてふと見直す気になったのです。 今見返すと、「長い・・・」の一言に尽きますね。今ではこれくらいの尺の作品はハリウッドに行けばゴロゴロ転がっていますが、邦画で2時間オーバーってのは今でもあまり無いでしょうね。その長さも「ボリュームがある」というのではなく「冗長」故の長さだというのが問題です。南極ロケを行った甲斐があり、映像的には素晴らしいと思います、画面内をところせましと走り回る犬の姿も犬好きにはたまらないでしょう。 しかし、別の意味で「犬好きにはたまらない」映画でしょうね、これは・・・。 鎖から解き放たれて必死で生きていく犬たちなのですが、当然徐々に死んでいくわけです。しかも死ぬ際にテロップが・・・(涙)。 そういう犬の哀しい姿を目の当たりにしつつ、その上脳裏では撮影時に水の中に放り込まれたりして大変な目に合わされた役者犬達の苦労を考えると別の意味で泣けてきますね。今だったら保護団体に訴えられて撮影できないかも(^-^;)。 人間ドラマ部分は冒頭とラスト以外は要らないような気もします。高倉健が犬の提供者に謝って回るのはただの自己満足に見えますしねー(荻野目慶子が可愛くてよいですが)。 とまあ、書いてると欠点ばかりになっちゃうのですが、わざわざレビューに取り上げたのは先に述べた映像的な美しさと音楽の良さ。特に音楽がシンセサイザを駆使した素晴らしい曲ばかりで印象的です。作曲を担当したヴァンゲラスと言う作曲家は「ブレードランナー」などの音楽も手がけているので、そちらの方が有名かも? |
| ☆☆ |