マイ・ボディガード (2004/米)
実力派俳優、デンゼル・ワシントンと天才子役として急上昇中のダコタ・ファニングの交流を描いたサスペンスです。
戦闘のプロの男性と少女の交流ということで、広告展開から『レオンから10年』といったイメージでガンガン押してきたので、
そういう先入観を持たずにこの作品を観るなというのは難しい注文だと思います。
ストーリー前半で描かれる2人の心の交流は見ていて非常にほほえましく、
2人の演技力の高さによるところも大きいですが、レオンを期待して観に来た観客の期待に充分応えてくれました。
・・・・前半は、ね。
後半少女が誘拐されてから、展開は一気に変わります。
「え?ヒロインなのに死んじゃったの?」
と観客が戸惑いつつ、生死の情報を画面から全く提供してもらえないまま、
主人公クリーシーの凄惨な復讐劇が展開されていきます。
見ている側が気持ちの整理がつかないままクリーシーが走り始めるので、
後半から観客が置いてきぼりを食らっているような印象を受けました。
前半のほのぼのムードから気持ちが切り替らないままに画面はドンドン「R指定」な残虐シーンが繰り広げられていきます。
そしてラストシーン。
もう「レオン」を観終わって「ダーティハリー」か「セブン」を観ているようなテンションになっているため、
イマイチ喉の通りが悪い終わり方でした。
見ている間は決してつまらない訳ではなく、かなり画面に見入っているはずなのですが、
どうにもテンポが悪いのです。
前半に張った伏線を持ち出すタイミングが遅すぎたり、記憶のフラッシュバックのような映像効果を多用したり、
不必要に効果音の音が大きく耳障りだったりと、わざわざ観客の感情移入を阻害しているのではないかというくらい
テンポと演出は駄目でしたね。
それでも観終わると「まあ、面白かったかな」と感じてしまうのは2人の演技力のおかげかもしれません。
「レオン」が好きな人やデンゼルのファンの人は観ておいて損は無いと思います。
僕は好きですよ、デンゼル・ワシントン。「クリムゾン・タイド」が好きなんですよねー(^-^)。
評価:☆☆☆