レイクサイドマーダーケース(2005/日)
中学受験を控えた3家族が受験合宿をする為に集まった山荘で殺人事件に遭遇するという東野圭吾原作のミステリ(未読)です。
総勢で11人しかいない登場人物と湖畔の一軒家の山荘でのドラマ・・・と書くと非常に安っぽいサスペンスドラマのように聞こえますが、
観てみるとかなり密度の濃いミステリが楽しめました。
受験戦争と親子の問題というと、ゆとり教育理論が崩壊し始めたこの時期にはイマイチずれてしまっているテーマでありますが、
主役の役所広司と薬師丸ひろ子の夫婦、塾講師の豊川悦司をはじめをするキャストが全員(除・杉田かおる)とても上手く、
受験や家族の問題に熱く語りだす序盤からドンドン引き込まれて行きました。
山荘。湖畔・殺人事件というベタな設定から、映画・小説・ゲームまでいろいろと連想させるものはありますが、
どれとも違う独特の雰囲気があってよかったです。
そういえば、薬師丸ひろ子の告白シーンは「Wの悲劇」を思い出しました(^^;。
ラスト・・・というか犯人がわかるあたりから提起される問題が、ある意味この作品の核となる部分なのだと思うのですが、
それまでのハラハラドキドキ感がなくなってしまうので、このあたりから面白く感じない人もいるかもしれませんねー。
ラストシーンの役所&薬師丸は「おいおいそれでいいのかよ」とツッコミを入れたくなりますが、
こういう後味の悪い終わり方というのもミステリの見せ方の1つとして面白いと思いました。
個人的に心に残ったのは薬師丸ひろ子(笑)。
年齢もそこそこ上がっているのにいまだに「綺麗」よりも「可愛い」といった方がしっくりくるというのはある意味凄いのかも。
細かい部分の矛盾や納得いかない点もありましたが、画面の雰囲気や役者の存在感も含めた上で、
トータルで楽しめるミステリだと思いました。
評価:☆☆☆☆