キングダム・オブ・ヘブン (2005/米)
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18世紀、聖地エルサレムの奪還をかけて十字軍とイスラム教徒の軍が戦う史実を元にリドリー・スコットがオーランド・ブルームを主役に当てて映像化したスペクタクルです。 この手のジャンルは近年「トロイ」「キングアーサー」「アレキサンダー」など沢山公開されていますが、そこはやはりリドリー・スコット。上記の作品群とは違う雰囲気の作品に仕上げてきました。 作品の雰囲気としては彼の作品である「グラディエイター」や「1492コロンブス」に通じるものがありますね。そのココロは「客観的な視点」であり「娯楽性を意識しない」こと。オーランド・ブルームという今の女性にかなり人気のある彼を主役に起用しつつも、彼の個性をあまり浮き出させずに撮っていました。オーランド目当てで観に行くと、ちょっとがっかりするかもしれませんね。 娯楽性を廃し、淡々と歴史を語る今作は、聖地をめぐるキリスト教とイスラム教の確執が分りやすく描かれており、中東で今でも戦争が止まない根の深さをうかがい知ることが出来ました。 ある程度十字軍やエルサレムについて調べてから行ったほうがより楽しめるのかもしれませんが、全く予備知識無しで「十字軍について・入門篇」ってな感じで観に行くのもありかと思います。 娯楽性が少ないとは書きましたが、ハリウッドが得意とするジャンルである大スペクタクルをリドリー・スコットが撮っているのですから戦闘シーンの迫力は圧巻です。「ロード・オブ・ザ・リング」に驚き、「トロイ」でさらに驚いたものですが、CGの融合というレベルでは今回はさらに進化しており、一体どこまでがCGなのかさっぱり分りません。集団対集団の絵も迫力ありますが、個対個の戦いもりドリーらしく非常に痛そうでありました。 淡々と歴史を語るスタイルの作品なので、「美しく剣を振るう格好いいオーランド・ブルームの雄姿が観たい人」は避けたほうが無難かも。逆に世界史が好きな人やドキュメンタリー色の強い作品を好む人、リドリー・スコットのファンなら観ておいてよいのではないかと思います。 評価:☆☆☆☆ |