アイ,ロボット (2004/米)
アイザック・アシモフのロボット三原則をヒントにしたSFです。
アシモフとはまた古いネタを使ってきたなあ、あれをどうやって今のハリウッド的に料理するのかな?
ウィル・スミスが主人公だから、きっと軽いノリの展開になるに違いない。
…勝手にそういう思い込みで観にいったのですが、いやいや、なかなかしっかり作られていました。
ストーリー自体にはオリジナリティは薄いです。SFとしてはオーソドックスな「ロボットの反逆モノ」と言った感じです。
オリジナリティが薄いから面白くないのか? というとそうでもなく、「丁寧に作られているので安心して楽しめる」
といった「海猿」の時のような鑑賞感が残りました。
この話がシリアス系の俳優が主役の映画だったら、さぞ古めかしく堅苦しい雰囲気の映画になっていたと思うのですが、
ウィル・スミスの存在感が画面を和ましている感じでした、いいキャスティングだと思います。
キャスティングと言えばもう1人の主人公、サミー(ロボットです)の存在が大きいですね。
初めは無表情で不気味な怖さを感じますが、徐々に表情が豊かになっていく様が細かく描かれていました。
SF映画を語るときに外せないのがガジェット(小道具)達なのですが、2035年の話ということで
ロボットが街中を闊歩している以外は「今使っている道具からほんの少しだけいろいろ便利になっている」
といった感じの設定の小道具がいろいろ見られました。
ちょっとアウディとコンバースのタイアップがわざとらしかったですけどね(^-^;)。
アクションシーンも結構ありますが、ミステリ仕立てでレトロSFな雰囲気の作品なので、
古くからのSFファンは結構楽しめるのではないでしょうか?
もちろんライトなSFファンも楽しめると思いますよ。
ちなみに、この作品のベースになったアシモフの小説は
「われは、ロボット」「ロボットの時代」の2冊の短編集です。
共に文庫本が出ており、俺も15年以上前に読んだ記憶しかありませんが、
内容的には難しくはないので興味のある方は読んでみるといいかもしれませんね。
星4つでもいい内容だと思うのですが、刑事のロボット嫌いになる原因とか、
腑に落ちなかった点が何箇所かあったのでこの点数です。
評価:☆☆☆