第一印象は「ああ、やっぱり押井守だなあ」でした。 予習として「攻殻機動隊-GHOST IN THE SHELL」を久々に観直してから行ったのですが、見ておいて正解でした。 というか、見ておかないとおそらくさっぱり分かりません。 今回はジブリ系の販促で「単体で見ても充分楽しめます」のようなことを聞いたのですが、確かにストーリーはシンプルでした。「ストーリーだけ」はね。 しかしそれを取りまく世界観、専門用語、人間関係、やはり前作を見ておかないと理解不能ですよ。 そこに輪をかけて登場人物たちの台詞の難解さ。聖書などから引用してきた難しい言い回しがひたすら出てきます。 押井作品は以前からそういう造りではありますが、今回は台詞周りが度を越しているような印象を受けました。 映像と音楽は確かに素晴らしかったです、どこまでが2Dで描かれてどこからが3Dなのか区別がつきません。DVD化されたとしても細部がつぶれてしまうのではないでしょうか?おそらく今のハリウッドではこのレベルの映像を生み出すことは不可能といってもいいでしょう。 音楽も流石、川合憲次だけあってどの曲も良かったです。オープニングとオルゴールの曲が特に印象的でした。 映像だけで見れば、もうアニメとか実写とかCGとか区別をすることが無駄といっていいほどだと思います。 しかし、それだけに、その「映像と音楽の世界」に観客がダイブすることを主人公達の台詞が邪魔しているように感じられました。 作品を通じて観客に何かを語り掛けたいのなら、主人公達にウダウダしゃべらせず、画面で観客にぶつけて欲しいと思います。 あの中盤の引用の嵐さえなければバトーと素子の切ないラブストーリーとして素直に受け止められるのですけどねえ…。 まあ、それでもあの映像のクオリティは見ておく価値大です。 台詞は理解できずに聞き流しておいても話を理解することに支障は無いのでご心配なく(問題発言)。 |
| ☆☆☆ |