エクソシスト ビギニング (2004/米)


30年前に公開され、今でもオカルト映画の金字塔として支持者の多い「エクソシスト」の第4作ですね。

「エクソシスト」はまさに「怖い」という印象の強い作品でしたが、

今回はストーリー色が強いせいか、あまり怖くありませんでした。

その代わり、虫や蛆が群がるシーンが多いので、そういったグロ系が苦手な人は注意です。

「エクソシスト」で渋く格好よかったメリン神父の若かりし頃のストーリーで、

パズスと初めてあいまみえるまでの状況や、彼がエクソシストとして生きる決意をするまでの葛藤などが

丁寧に描かれており、初作のファンへの気配りなども見られて楽しめます。

後半で悪魔が取り付いたヒロインの顔が「1」のリンダ・ブレアのメイク後の顔そっくりになったのは驚きました。


今作がシリーズ初体験という人でも問題なく楽しめると思いますが、ただ、

そういったオカルト系や宗教系のの知識が全くない人だと、「普通のオカルト映画」にしか見えないかもしれません。

邪神の像の顔がパズスであるとか、ジョセフやサラの名前の元ネタが聖書であるとか、

そういう細部に気がつかないと物語の深い部分を楽しめないかと思います。

だとしても「オカルト映画」としても十二分に水準以上の出来なので、観にいって損はないと思います。

(そういう類の人がこの映画を見に行きたいと思うかどうかはまた別の話ですが)


「あまり怖くない」のはストーリー重視の方向性のためなのか、自分がホラーにある程度慣れてしまっているせいなのかは

断言できませんが、そのおかげもあって結構冷静にストーリーを追うことが出来ました。

劇場を出てから気がついたのですが、この映画って「悪魔の被害で原住民が1人も死んでない」んですよね。

死んだのは白人とキリスト教に改宗した原住民一家のみ。

ナチスの非道さを強調したり、軍隊の高圧的な態度を見せ付けたり、

「悪いのは人間だ」「悪いのはキリスト教だ」と揶揄しているようにもとれますね。


「エクソシストのファンの方は観ておくべき作品だと思います(^-^)。


評価:☆☆☆