ビッグフィッシュ (2004/米)


ティム・バートン久々の最新作。

自分の体験談をまるで映画か冒険小説のように話す父親。子供の頃は鵜呑みに信じていた、

息子も、年齢が上がるたびに「作り話ではないか」ち疑い始め、結婚する頃にはほとんど話をしなくなってしまいます。



父親の若い頃の冒険談と、現在の主人公達の行動が交互に描かれるのですが、この冒険談の話が非常に面白く、

画面もファンタジックで綺麗でどんどん話に引き込まれていきます。


魔女の瞳、サーカス一座の団長、水仙の花畑の幻想的なシーン、そして誕生日の結婚指輪。


一つ一つのエピソードが楽しく、おとぎ話の短編集を見ているようでした。

全くの作り話だと思っていた話が次第に主人公の現実に近づいてくる。

そして、語り役が父から息子に変わった時、今まで会話の無かった父子の溝が一気に埋まった感じでした。

みんなを楽しませるために延々と現実ではありえないような話を続ける父。

その父の気持ちを理解したのは父との最後の別れの時でした。


父の話を頑なに否定する主人公、しかし、それは父親が嫌いだからではなく、父親が好きだからこそ、本音を真実を聞きたかったのでしょう。
そんな気持ちが画面から伝わってくる映画でした。

一貫して父と息子の視点で話が進むので、女性から見るとイマイチ琴線に響かないかもしれません。

「父と息子のための、そして世界中の男性の為の映画」

まあ、たまにはそんな映画もあっていいのかもしれませんね。
☆☆☆☆