ナゴヤドームの内野席

2000年6月18日


 千葉マリンスタジアムで、久々にプロ野球を見て感動していた私に、またまた野球観戦のお誘いがありました。お誘いの元は、ベアーズの監督からでありました。

監督・「今度、ナゴヤドームにオリックスと西武がくるみたいやけど、見に行く??」

私・「行く行く!!」

  「で、どこで見る??」

  「ネット裏!!」

  「へっ???」

中日戦では、バックネット裏は完全なシーズン券、なおかつかなり高いので絶対に手が届かない。しかし、パ・リーグ戦では、開放してくれているのである。しかし、考えることはみんな同じなのか、チケットを買いに行ってもらったときにはすでに売り切れていたのであった。そんなわけで、ネット裏よりも一塁側の「ルビー」席を購入することになりました。一塁側ということは「イチロー」が近くで見ることができそうです。


 そんなわけで、当日津駅を9時すぎの電車で出発。名古屋から地下鉄に乗り換えて「ナゴヤドーム矢田」駅には10時45分頃に到着しました。以前の「大曽根」駅から歩くことを思えばずいぶん近くなりましたが、それでも10分ちょいは歩いたような・・・

 さてさて、ナゴヤドームに着いた我々は、とりあえずナゴヤドームを一回りしてみることにしました。ライト側外野席の入り口はすでにすごい人の列。係員の方も「ライトスタンドは満席です」を繰り返しておられました。レフト側はやはりそれほどの列はできていませんでした。一周どれくらいあるのか良くわかりませんが、結構歩きごたえがあります。一回りしたところで早速入場!!

 我々は、1ゲートからの入場。この1ゲートというのが何ともこれから内野席で見るのだ!! という気分にさせてくれます。まずは腹ごしらえということで、ドーム名物「大幸横丁」へ向かいました。まだ、開場後そう時間も経っていなかったので席に座ることができました。ここは、昼食時には結構込みますのでまずは一安心。私は「みそかつ定食」、監督は「カツカレー」を食す。その後、ビールと枝豆を買い込み席へと移動しました。


 ビールを飲みつつ、西武のバッティング練習を眺めていると・・・

あっ松坂や・・・

 この頃、不調で先発から外れていた松坂選手がバッティング練習に登場しました。本来ならば、前日の試合か今日の試合かどちらかに登板するはずだったのですが、そのお詫び(?)の意味も込めたサービスだったようです。しかし、すごい打球飛ばしていた。東尾監督、たまには代打で使ってみれば?

そんなこんなで試合開始になるのですが、良くあるファンへのサインボール投げなどはありませんでした。オリックスはやっていないのかな? 期待していただけに残念ではありました。

 

 

 

 

 

 先発は、オリックスは若きエース「川越」、西武は魔球シンカーでおなじみの「潮崎」の両投手です。前回の千葉マリンの時よりは先発の知名度は高いです。(川井、山村両投手ごめんなさい)

 初回から川越投手、140キロ前後のストレートをびしびし投げ込み三者凡退に押さえます。潮崎投手もシンカーをうまく使っております。しかし、3番谷選手にうまくセンター前に運ばれます。2アウトながら1塁。バッターはイチロー選手。さすが地元出身だけあって、3塁側からも拍手が送られております。さて、イチローが打席で構えると・・・

ピカピカピカッ

 あっちこっちからフラッシュの嵐・・・試合は中断し、アナウンスで注意もされる始末・・・ ドームでは試合中のフラッシュはやめましょう。しかし、球場にはフラッシュ付きカメラを売っていたりする。何だかちょっと矛盾しているぞ!!  なんて思っていたら、谷が盗塁!! しかもアウト!! イチロー選手の打席は次の回のお楽しみとなりました。

 そして、次の回イチロー選手、センター前ヒット!! 地元ファンの期待にこたえてくれます。さぁ、ここでバッター藤井。さっきまで寝ていた(笑)監督に、監督だったらどうします? と聞いてみたところ、意外な答えが返ってきた。

送りバント!!

へっ、送りバントですか? まだ2回ですよ!! しかもバッター藤井ですよ!! と聞いてみても「絶対送りバント」と言っております。なぜなぜ? と問い掛けてみると

今日は1点勝負!!

と、予想されたようでした。ちなみに私は、潮崎投手は6回くらいまででつかまってしまうだろうと、勝手に思っておりました。さて、結果は、藤井選手三振。マルセド選手ライトフライ。五十嵐選手三振で、結局ランナーも動かすことができず・・・ 案外監督の言うような1点勝負になるのだろうか・・・


 両チームともチャンスを作れず、淡々と試合は進んでいきます。試合としてはなかなかいい試合なんでしょうが、球場で見ているからには派手な打ち合いのほうがいいんだけどなぁ・・・ なんて思っていると6回の裏、田口選手がデットボールで出塁。その後、盗塁とかで2アウト2塁となります。バッターは、初回盗塁失敗している谷選手。汚名返上なるかの打席。期待にこたえてレフト前ヒット!!  これで1点が入ったと思った瞬間、レフト、梅さんのニックネームでおなじみの平塚選手が

 バックホーム

 ボールはグラウンドを2バウンドしながらも伊東捕手の待ち構えるホームベースにドンピシャの返球で田口選手タッチアウト!!  惜しくも先取点ならず・・・ それにしても見事なプレーでした。

 こうなってくると、一発ホームランで決まるか、エラーなんかであっさり決まってしまいそうなものですが一向にそんな気配もありません。西武は、7回から橋本、西崎と継投していきます。オリックスは、9回からアメリカ帰りの木田投手が登板します。さすがに速い!! 145キロは簡単に越えております。そんなこんなで9回裏までやってきました。2アウト2塁でバッターイチロー選手。ナゴヤドームの大多数のお客さんはイチローのサヨナラヒットに期待が高まります。が、敬遠・・・ ナゴヤドーム中にブーイングが響き渡ります。勝負ごとで、なおかつ首位攻防戦なので仕方のないことなのですが何かちょっと損した気分です。もう、こうなったら藤井選手の怒りのサヨナラヒットに期待したのですが、西武の押さえエースの森投手のストレートに力負けし、ものすごく高く上がったセカンドフライでアウト。結局、延長戦でも決着がつかず、延長12回0-0の引き分けで試合終了となりました。


 何だか、決着がつかないというのは何とも気分がすっきりしませんなぁ・・・

 そんなわけで、帰り道、桑名で途中下車し、中華料理屋で気が済むまでビール飲んで帰ってきたのでした。

満腹の監督M氏

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