千葉マリンスタジアムのライトスタンド

2000年5月2日から5月3日


 千葉マリンスタジアム行きは、ベアーズのふくさんのひょんな一言から始まった・・・

 「今度のGWマリンスタジアムで応援しよーって話があるんやけど・・・」

 野球好きの私がその話に乗らないわけがない。そんなわけで、出発一週間前に話はあっという間に決まったのでした。

 しかし、すでに東京行きのバスのチケットは売りきれ、新幹線では貧乏なわれわれはつらい。そんなわけで渋滞覚悟の自動車移動ということになりました。

 5月2日の23時、KOMEとふくさん、西口君(以下西くん)、島崎君(以下島ちゃん)が芸濃町の某会社に集合し、東京に向けて長い道のりを走り出しました。天候はあいにくの雨。中止にならないことを祈りながら、東名阪から東名高速に入りました。途中、三方原PAでドライバーがKOMEからふくさんに代わり、駒門PAで島ちゃんに交代しました。足柄SAでは燃料補給とこいのぼりを買い、ついでに腹ごしらえもしておきました。

 で、こいのぼりは、私の車のフラッグポールに取り付けられ、元気良く泳いでおりました。

足利SAからみた富士山


 東名川崎インター辺りから車の渋滞が始まりました。時間は午前5時50分。下り線が渋滞するのはわかるのですが、上り線もこんな朝早くから渋滞しているとは思いませんでした。

 しかし、お上りさんの我々は渋滞をいいことに、TBSが見えては大騒ぎし、マツモトキヨシの看板が見えては感動し、ヤマンバギャルさんが歩いていれば、興味津々に見てみたり、東京タワーが見えたら、首が痛くなるほど見上げたりしておりました。

 ちょうど首都高速から東京タワーが見えたあたりから渋滞も多少緩和し、レインボーブリッジを渡るころには絶好調に車を走らせておりました。心配された湾岸道路のディズニーランド渋滞もなく、千葉マリンスタジアムの駐車場には、7時30分ころに到着しました。

 一時間ほど車の中で仮眠し、駐車場に8時30分過ぎに入りました。しかし、開門時間は11時。特に何もすることがないので、とりあえずマリンスタジアムの入り口まで行ってみました。そこでしばらく選手の入り待ちをしていたのですが、私服姿の選手はなかなか誰だかわかりませんなぁ。でも、子供たちがサインねだっているところを見ると結構有名な人なんだろうなぁ・・・

 そんな光景を見ていると高級自家用車で出勤(?)してくる選手を横目に、タクシーで乗り付ける選手らしき人もいました。ふくさん曰く、

 「あの人も選手なんかなぁ・・・なんか選手というよりも旅人って感じやなぁ・・・」

 確かに、服装も簡単なポロシャツ。右手にかばんをひょいと持ち、長身の体を少しかがめたようにして、選手入り口から球場に入っていきました。

 暫く選手が到着するのを見ていたのですが、私たちが知っている、初芝選手とか石井選手はすでに入場した後のようでしたので、今度は食料調達のために「海浜幕張」駅の方へ歩いていきました。

 歩くこと約15分。駅前に到着しました。駅前には、千葉ロッテの応援グッズの販売所があり、早速我々は千葉ロッテファンクラブに入会し、応援用のユニフォームを購入しました。

 ちなみに、ファンクラブの会費は3000円、おまけは、応援用ユニフォーム(ホーム用orビジター用)、内野自由席無料入場券2枚、ロッテリアのえびバーガーとポテトの無料券、さらに年三回の会報を送ってくれます。

 そんなわけで、我々は早速隣のロッテリアで無料券を使い朝食を取り、今度は無料バスでマリンスタジアムに戻りました。

     


 マリンスタジアムに戻り、11時の開門を待って、一気にライトスタンドを目指しました。

 我々は、内野の自由席の無料券を持っていたので内野席から外野席に入りました。我々がスタンドに入ると、すでにライトスタンドは8割方埋まっておりました。マリーンズ応援初心者の我々は、中央付近になどとても恐れ多くて座ることができず、バックスクリーン真横に陣取りました。バックスクリーンの真横なので、電光掲示板はぜんぜん見えません。でも、トイレや売店は案外近いので、何かと便利ではあります。

 試合開始まではまだ2時間近くあるので、私とふくさんは、マリンスタジアム探検に行ってみました。

     

       
 

 


  

 

 

             


 さぁ、試合開始が近づいてきました。ロッテの選手が紹介されるときはライトスタンド総立ちで、声援を送ります。応援初心者の我々も見よう見まねで応援します。

 今日の先発は千葉ロッテ川井、大阪近鉄は山村です。失礼な言い方ですが、今日は乱打線か?と勝手に思っておりました。

 しかし、川井は三者凡退に押さえ、山村の方も先頭の小坂にいきなり四球を出すものの、後続をしっかりと押さえ、私の予想をくつがえすまずまずの立ち上がりでした。

 ライトスタンドが盛り上がったのは、3回の裏。

 怪我をした諸積に代わりこのところセンターで出ているサブローがライトへ2ベースヒットを放ちます。ライトスタント大喜び。続く小坂はセカンドゴロだったのですが、セカンドのエラーでロッテが先制。さらに堀選手のセンター前タイムリーでこの回2点目。しかし、近鉄も5回の表、鷹野選手がプロ入り初ヒットで出塁。バントなどで2アウト2塁となり、水口がセンター前タイムリーを放ち2-1。しかし、後をきっちりと押さえ、川井投手、勝ち投手の権利を得てこの回で交代。

 その裏、またまたサブローのヒット、堀、途中出場の「GO GO 大塚明」の大塚のフォアボールなどで2アウトながら満塁。ここで「Let's Go ボーリック」のボーリックが期待にこたえセンターへ2点タイムリーを放つ。またまたライトスタンド大喜び。その後、川井に代わって登板した武藤投手の制球難にひやひやしたり、近鉄2番手の香田投手の「デロロンカーブ」をみて驚いたりしながら試合は8回へ。

 ロッテ三番手の小林雅がヒット2本を打たれ4-2となります。

 そして試合は9回裏へ・・・

 ロッテは守護神ウォーレンが登板します。先頭の吉岡がファーストエラーで出塁。続くバッターは川口。ウォーレンの球を見事に捕らえ打球は右中間へ舞い上がる。角度もいい角度。ライトスタンドは一瞬の静寂から悲鳴に近い声にかわる。誰もが同点2ランと思った瞬間、

「ガッシャーン」

 センターサブローがフェンスに激突しながらもしっかりキャッチ!!それを目の前で見たライトスタンドは狂喜乱舞の大騒ぎ。このファインプレーで盛り上がったまま、次の打者はダブルプレーに倒れ試合終了。

 今日の勝ち投手は川井選手。プロ初勝利のようです。ヒーローインタビューを終え、ライトスタンド前にお礼を言いにやってきました。万歳で答えるライトスタンド。私もその中に加わって川井投手を見ていました。

 あっ

 朝、タクシーから降りてきた人だ!! 川井選手、旅人みたいと言ってどうもすみませんでした。

 でも、どう見てもあの時は今日の先発のピッチャーなんてこれっぽっちも思わなかったぞ!!


そんなこんなで無事観戦を終えた我々は、駐車場で暫く仮眠をし、18時前に千葉を発ったのでした。

 帰りは、レインボーブリッジあたりで大渋滞。しかも夕立のような大雨。ポールにつけたこいのぼりも雨に打たれてぐったりしております。しかし、東名の港北PA付近ではすっかり雨も上がり、ここでドライバーがKOMEから、西くんに代わります。西くんは、ここから一気に芸濃町まで運転しきってしまいました。いゃーお疲れ様でした。

 かくして、急遽決行された「マリーンズ応援ツアー」は無事に終了しました。

 うわさには聞いていましたが、マリーンズの応援は、かなり気持ちのいいものです。個人的には、「吉鶴体操」というのがあるらしく、それを期待していったのですが、吉鶴選手の応援の時には実行されませんでした。その代わり「GO GO 大塚明」の応援をすることができ、これができただけでもマリンスタジアムにきた甲斐があったなぁと思いました。

これが「GO GO 大塚明」だ!!


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