ザ・トレンチ


トレンチ=塹壕
地上戦闘で敵の砲撃や機関銃の射撃から、兵士、兵器などを防衛するために、地面に掘った穴、または通路をいう。
攻撃、防御にも用いられるが、特に劣勢の場合、時間を稼ぐのに最も有効な手段である。
また、敵味方で構築しあう戦闘を、塹壕戦と呼ばれ、第一次世界大戦の西部戦線で広く展開されていた。

タイトルから戦争映画です。
制圧戦、防衛戦、市街地戦、ゲリラ戦、攻城戦、などたくさんの戦場がありますが、
本作品は、塹壕戦というマニアックな戦場を描いた戦争映画です。

ストーリー

1916年、第一次世界大戦の西部戦線において
わずか2時間で、イギリス軍6万人もの犠牲者をだした
20世紀人類最大の愚行といわれた「ソンムの戦い」が舞台。

ドイツ軍への攻撃48時間前の新兵達の心理を
塹壕の中という特殊な場所をもちいて描写。

ノルマンディー上陸作戦を描いた「プライベート・ライアン」
真珠湾攻撃を描いた「パールハーバー」
ベトナム戦争を描いた「プラトーン」
といった戦争映画と比べると、ものすごくマニアックな舞台設定です。
大体「ソンムの戦い」なんて大学受験には、まず間違いなく出題されない代物です。
まあ、軍事評論家の岡部いさくさんと、会話する時ぐらいにしか役に立たない知識でしょう。

ちなみに、鉄筋コンクリートや材木などで固められた、半地下式の円筒形の小型要塞のことを
「トーチカ」と言いますが、「トレンチ」とはまったく別物です。

また、よく冬に見かける「トレンチコート」ですが、あれは塹壕(トレンチ)戦用に開発されたコートのことが名前の由来になっています。
両肩に付いている不必要ではないかと思う細長い布は、もともとは、肩にライフルを担いでも落ちないように止める物で
これによって、両手が自由に使えるように工夫されたもの名残です。

これも岡部いさくさんと会話するためだけの知識ですね。
なんでウンチクばっかで、なかなか本作品に触れないかと言いますと


























本作品、戦闘シーンなんざありません。


































ほぼ全編、塹壕シーンのみ。



































目に映る物は、土嚢とトレンチコート。


































当然、6万人の全滅シーンもなし。


































あっそうそう、敵兵1名しか出てませんでした。


















といった代物だったからです。
名前に偽りなしの映画です。

しかし、塹壕から突撃を待つシーンでは
張り詰めた緊張感が、見ている側にも伝わってくるぐらい見事でした。