北風のプレゼント


その日は非常に風が強い日でした。
俺は屋外売り場に用があったので外に出ました。
とその時

ものすごい突風が俺の体を駆け抜けました。
「おお!今日の最大風速やな〜」
とつぶやいているとレジの人が俺を呼びました。

「何?」
「お客さんの車に・・・・」
「え?車がどうしたん?」

と振り返ると緑色をしたアーチが倒れていました。
そして、視線をアーチのさらに前方に移すと
車の助手席側のボディーに見事に緑のラインが・・・

倒れているのは緑色のアーチ。
車のボディーについているのは緑のライン。
ちょうど車の真横には緑のアーチが転がっている。
この状況から推測される事はあれしかない。
しかし、あくまでもこれは状況証拠にしかすぎないのではないのか?
そうだ、レジの人に事件について聞きこみすれば真実が分かるのではないか?
そう思いレジの人にこう聞いてみた。

「車にアーチ直撃?」

レジの人は俺を哀れむような表情でコクリとうなずいた。

うあああああああああああああああ!!
なんでやねん!!

たまたま通りかかっただけやのにいいいい!!
もうボクおうちに帰ってドラクエのLV上げるでちゅ!!

さらにレジの人が死人に鞭を打つような言葉を
「あれ、新車っぽいよ」

神は死んだ

そして、続けざまに
「いい〜当りっぷりでしたし、角度がよかった」

冷静に見てんじゃねええよ!!

その後はお決まりの怒涛の罵声ラッシュ。
「あああああ〜!!」
「なにしてくれたんや!!」
「どうしてくれるんや!!」
「店長呼べ!!」
言葉の暴力でK.O.寸前の俺。
ふと、横を見ると「駐車禁止」のポールが車の真横にあった。

てめえ駐禁の場所に止めてんじゃねえよ!!

と反撃にでようと考えましたが止めました。

幸いボディーはへこんでなく、緑の塗料がついて少々キズがついただけでしたので
コンパウンドで塗料を落とし、界面研磨剤で磨いて直しました。
その後、倒れたアーチは俺の手で成仏させようとしましたが
とめられられましたので今でも健在です。