
人事異動で違う店舗へ来て半年。
前の店舗と違うと事と言えば、外国人の客が多い。
外国といえば、過去にアメリカに行った時、何を言っているのか分からずにいた時に見せた
レジのオバちゃんの 「もっと英語を勉強しな!エコノミックアニマル!」 と言いたげな表情をされたり
いきなり通りすがりの婦女子に 「Jap damn!(このサル野朗!)」 と言われた事が
今でも鮮明に記憶に残っている。
この出来事が原因で
「ここは日本だから日本語でしゃべれよ渡来人」
泣こうがわめこうが両手を上に上げるボディーランゲージをされても
日本語で接客という「大和魂スタイル」を生んだと思う。
「一人鎖国」と言っても過言ではなかろう。
そんな「一人鎖国」の俺に対して外国人の客は
片言な日本語やボディーランゲージで話しかけてくる。
ほとんど場合はなんとか理解できるが、中には全く理解不能な客もいた。
文どころか単語すら理解に苦しむマ−べラスな日本語。
「よく、日本に来れたもんやな〜」
などと、思いつつも接客。
「用件 何?」
分かりやすいように、単語のみで話し掛けるが
「%&#んlw”!*v」
理解不能。
そんなやり取りが数回続いた。
唯一、理解できた単語は「ペンキ」のみ。
悩んでいると、いきなりその客が奇妙なボディーランゲージを開始
なにやら、左手をマイクで歌っている様にし、右手を開いて左手の下で上下させていた。
何を言ってもこれしかやらない。
よく見ていると、袋に入った空気を吸引しているように見えた。
ペンキと関係があって、袋に入った空気を吸引しているようなジェシュチャ−
↓
ペンキと関係あるものと言えばはシンナー?
↓
もしかして、シンナーを吸引しているジェスチャー?
↓
そうすると、ペンキと関係があってシンナーと言えば?
↓
ペイントシンナー薄め液か?
以上、強引な思考過程で半ばヤケクソで商品を、客に見せると
見事正解。
客も驚いていたが、本人はもっと驚いた。
その後、何故か握手を求められたので握手をし、ちょっとボーダレスな気分を味わう。
去り行く客の背中を見つつ思った。