
「渡辺さん、一番お客様よりお電話です」
電話を取るなり
「おまえんとこは不良品売りつけるんかい!!」
毎度毎度の決まり文句に少しあきれたが
気を取り直して事情聴衆開始。
「どうされましたか?」
なんだか医者みたいな気分です。
「おまえんとこで買ったスパークプラグをなあ、
スクーターに付けたんやけど全然動かへんのや!!」
「ほうほう」
もはや、こうゆう事に慣れきっている俺
「これ不良品ちゃうか?」
「それでは、新しい物とですね、お取替えいたしますので
お手数ですが1度、店のほう来ていただけないでしょうか?」
「不良品売っといて来いって言うか!」
「分かりました。今からお客さまの所へ行きますので
住所を教えて頂けないでしょうか?」
ということでお客さんの家へ急行。
「ごめんくださ〜い、ミスタージョンの者ですが」
「おう、来たか」
「新しい商品を持って参りました」
「そうか、・・・ん?それ俺が買ったやつと違うで」
「そうですか、1度お客様が買われた商品を見せて下さい」
見てみると全然違っていました。
確かにスクーター用のスパークプラグを持ってきたのに
と思いながら何気にパッケージの裏を見ると
適応車種 シビック アコード シルビア
いや〜俺の知らない間に随分と
スクーターの種類が増えたやな〜
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「お客様、これ車用のプラグなんですが・・・」
と言うとお客さんは、そのプラグを手に取り
確認した後俺に一言
これは明らかに理不尽だと思いつつも
と言ってしまった自分に腹が立ち
その晩、布団でうめいてました。