犬と俺

登場人物

・・・・・♂人間(俺)
・・・・・♂犬(チョリー)


 「おつかれさまです」

 「おう、まあ、座れや」

 「あ・・はい、では失礼します」

 「なんやおまえ、わしに話があるんやってな」

 「はい、日ごろ何を思っているかという事をですね、聞きたいかと」

 「ほうほう・・ちょっとタバコ吸ってええか?」

 「あ、はい、どうぞ」

 「ふ〜・・・ちょっとおまえ、四つんばいになってみろ」

 「え・・・あ・・・はい、分かりました。」

 「どや?」

 「へ?・・・ああ・・まあ・・・結構きつい姿勢ですね」

 「そやろ、わしもきついんや」

 「・・・・・・・・・」

 「で、おまえの話ってなんや?」

 「あ、はい、まずですね、ドックフードとか残飯とか食べてますけど、実際おいしいですか?」

 「おまえ、うまいと思うか?」

 「・・・いや・・食べたことないのでわかりませんが、自分はまずいと思います」

 「そやろ、わしもまずいんや」

 「・・・・・・・・・」

 「じゃ、本当は、どんなものが食べたいんですか?」

 「アジの南蛮漬け」

 「・・・・・・・・・」

 「次の質問いきます、犬かきって見てて辛そうなんですけど、実際どうなんですか?」

 「おまえ、犬かきやってみたことあるか?」

 「あ、はい、たまに」

 「やっててどう思った?」

 「う〜ん、そうですね〜、なんか溺れているみたいな感じでしたね」

 「そやろ、あれは溺れてるんや」

 「・・・・・・・・・」

 「おまえら人間は笑って見とるけどな」

 「・・・・・・・・・」

 「助けろや」

 「・・・・・すいません、今度から気をつけます」

 「ついでやで言うとくけどな、おまえら人間はわしら犬は、雪が好きやと思っとるやろ?」

 「ええ、まあ、そうですね」

 「だから、雪降ると好きやからって外に出すやろ?」

 「まあ、出しますね」

 「ほんまは、嫌やねん」

 「・・・・・・・・・」

 「わし寒いの嫌いやねん」

 「中入れさせろや」

 「わしら犬全部が雪好きとはかぎらへんのやで」

 「・・・・すいません、気をつけます」

 「ほんま、たのむで」

 「で、他に質問はないんか?」

 「あ、はい、では好みのタイプは?」

 「釈 由美子」

 「・・・・・・・・・」

 「・・・・いや・・あの・・・犬のタイプなんですけど・・・」

 「誰選ぼうがええやないか!」

 「まあ、そうですけど、あなた犬でしょ?」

 「そや犬や、犬が選んだらあかんって誰が決めた?」

 「・・・・・わかりました、じゃ質問変えます」

 「あなたの好きな犬のタイプは?」

 「釈 由美子みたいな犬」

 「どんな犬や!」