iLLのライブに行ってきました。場所は難波BEARSという初めて行くところ。当日券で入るつもりで店のオープン時間の4時過ぎにチケットを買いに行きました。一度通り過ぎてしまったのですがあれ?と思って引き返して看板を見つけてB1Fに降りていってチケット購入。特に整理番号も書いてませんでした。で、ライブ開始の10分前くらい、6時50分に再び会場に行ったのですが中に入ってびっくり、客が10人くらいしかいないのです。この日のライブは対バン形式でiLLの出番はおそらく後ではあると思ったのですがそれでもこの客の入りは想定外だった。中に入ってみて再度人数を数えてみたら13人しかいませんでした。それでも僕が入ったあともポツポツ入ってきてたようですがiLL開始前にもう一度数えてみても30人程度でしたね。スーパーカー時代に比べるとひどい落ち込みようだ。
ライブは最初にYOL IN THE SKYというバンドが出てきました。男4人でみんなTシャツ姿。学生バンドっぽかったです。演奏直前でなんかアンプの機材トラブルがあったようででかいアンプを片付けたりでメンバーがステージに上がってるのになかなかライブはスタートしませんでした。5分以上は待ちましたね。曲調はメロディアスなものではなくて、リズムトラックを演奏している感じ、その上にボーカルがほぼ全編裏声でのシャウトを乗せていました。僕はこれは聴けたもんじゃないと思って壁にもたれながらステージよりもそれを見ているお客さんのほうを見ていました。ひとり女の子が最前でめちゃめちゃ踊ってましたけどね。でもそのこの服のセンスはなんか時代遅れな感じがしました。
SET LIST
40分くらいで終わって、余裕で前に行けたので壁際からさっと中央の2番目くらいのところに行ってみました。で、iLL用の機材交換をしてるステージを座ってみてたのですが、途中でなんとiLLことナカコーも出てきて自分でギターのエフェクターの配線をしだしたのです。でもほかのお客さんのリアクションは薄めでしたね。自分としては目線の先2mのところにナカコーがいるという事実はちょっとテンション上がるくらいでしたが、でもナカコーは淡々とセッティングをしていきます。そしてそのまま一旦袖にはけることもなく、ライブが始まりそうな雰囲気に。お客さんもそれまでほとんどみんな座っていたのですが、立ち上がりだしたので僕も腰をあげました。ナカコーやベースの人の足元にはセットリストを書いた紙が置いてあってそれによると8曲やってアンコール1曲の予定らしい。曲目も最新アルバムから数曲しかなくて残りは前のアルバムからなのかそれともこれから出す予定の曲なのかわかりませんでした。
構成はナカコーのほかにベースのナスノさん、ドラムの沼澤さんのふたりだけ。ナカコーは当然ギター弾きながら歌うので3ピースでの演奏でした。アルバムで効果的に使用されているストリングスはどう再現するのかと思ってたのですが再現しませんでした。
最初の曲を演奏しだしてすぐに最前右側ナカコーのすぐ目の前にいた女の子が足元のはね返りのアンプの所に倒れこみました。僕は最初その子は演奏に陶酔しているのかなと思ったのですが、担ぎ出されていきました。でもナカコーは特に気にする様子もなく自分の世界に入り込んでいます。スパカ時代もほぼしゃべらないナカコーでしたが、今回もMCは1度自己紹介とメンバー紹介をしただけ。淡々と演奏していきます。どの曲も曲としては断片的というかわかりやすい盛り上がりポイントがあるわけではないのではっきりいって客の反応も薄い。演奏後拍手がまばらにあるだけ。本人もあまりに客のリアクションが弱いと思ったのかアンコールでやる予定の曲を本編最後の曲と続けて演奏するようほかのふたりに伝えに行きます。で、演奏後さらっと袖に消えていきました。でもアンコールを求める手拍子はわりと大きかったです。別にお客さんも不満ではないんだなと思いました。まぁでも足元のセットリストに書いてある曲はもう全部やってしまったし出てくるのかなと思ってましたが出てきました。
沼澤さんがドラムの音を拾うマイクを倒してしまって元通り立てても倒れてくるので、その時間をしゃべりでつなぐべくなぜかナスノさんがしゃべりだしました。みんなもどう反応しようかとまどっているっぽいけどそれはそれでいいとのこと、こちらは提案をしているだけであって、完成したものを出してるわけではない、というようなことを言ってました。わりとこのナスノさんのトークでナカコーも含めてお客さんもリラックスできたような感じがしました。で、最後にやった曲はレコーディングは終わってるけど次に出るアルバムには収録しない曲らしいです。最後ナカコーはかなり深々と頭を下げてステージから去っていきました。まぁおなかいっぱいではないけど久々に歌っているナカコーが見れて良かったです。終演後、お客さんはステージに置いてあるセットリストや楽器を携帯で撮っていました。僕はそんななかセットリストの紙が欲しいなと思ってたのですが、ほかのお客さんが写真撮ってるなか紙を持ち出すのはちょっと気がひけて、でもどうにかならないかなと思ってたらナカコーが再度登場して自分の足元のピックやらを取りにきたのです。お客さんの目がナカコーにいっている隙に僕はナスノさんの足元のセットリストを失敬してきました。まぁいいよね。