サマソニで見て以来、ついにワンマンまで行ってみました。チケット争奪がかなり厳しいと聞いていたので行くと決めてからは情報収集して運よくHP先行で取れましたよ。初めは同じ建物の上にあるFITSALLというところでライブをする予定だったらしいのですが、申し込み多数により、よりキャパの大きいELLに変更になったそうです。ヤフオクも見てたけど、最終的には定価あたりまで下落してたので名古屋のPerfumeヲタは500人前後というとこですね。
僕自身はトミヘブで今年1度ELLには来てました。去年バインでも来たかな。ハッチとかに比べると全然小さいけど柵がいくつかもうけてあって、フロアが段状になっているので見やすく、押し合いにもならない良いハコだと思います。僕200番弱くらいの番号で正面やや左、かしゆかサイドにて見ることにしました。ステージには薄い幕が張ってあってそこにPerfumeと書かれたライトがあたっています。1曲目何かな〜と思ってましたが開始のSEに続けて流れたのはポリリズムのイントロ。ボーカルの声が聞こえますがまだ幕は落ちてない。幕の後ろにのっちが見えます。赤の衣装を着てるから一番最初に目がいきました。のっちは赤なんだけど、ほか2人のメンバーはシルバーのテカテカ素材を着てるの見えたので???と思ってたところで、巡り巡るよ〜♪のとこで幕が落ちました。現れた3人はそれぞれ赤、青、黄のチェックの部分とシルバー素材を組み合わせた衣装。かしゆかが青チェックでホットパンツ、のっちは赤で長ズボン、あ〜ちゃんは黄色でワンピースといういつもの衣服の種類のパターンです。柵があるせいか、盛り上がってはいるものの押し合いにはならず、いい感じで見れます。2曲目は定番の2曲目ソング、おいしいレシピ。そしてサマソニでもやったコンピュータドライビングへの続きます。この曲のイントロで、前のほうにいる古くからのファンかと思われる人たちのかけ声がソイヤ!ソイヤ!と言ってるんですよ。軽くカルチャーショックです。これがヲタ芸なるものなのか、と。で、ここで最初のMC、というかあの恒例の自己紹介に始まり延々と漫談タイムですよ。今回のライブはツアーではなくて各地方へのお礼回りなんだそうです。ライブも広いところでできて、照明もいっぱいあって暑いよ〜。と言ってました。そして衣装紹介、のっちの衣装は後ろにひらひらがついていてあ〜ちゃんに「バッタ」といじられてます。「こんなののっちしか着れんよ。」と。「のっちが着るとのっちになるんよね。」とにかくあ〜ちゃんののっちいじりには悪意が感じられる。のっちはそれをうまくかわしている感じがします。
SET LIST
アンコール
で、次は僕の少し斜め前にハロウィンということで、かぼちゃの気ぐるみを着ていて顔も全て覆った人がいたのですが、その人いじりを始めました。「それで見えるの?」とか、「Perfumeは季節感ないんで、まぁ好きににやってください。」とかひどすぎるいじりかた。きっと中の人もおいしいけどちょっとガッカリみたいな感じだったでしょう。
延々と10分ほど話して次はCD未収録のカウンターアトラクション。歌詞は悲しげですが、サウンドが琴楽器+アコーディオンのオリエンタルな感じのいい曲です。そして彼氏募集中。これは中田氏ではなく、広島時代に出したパッパラー河合氏の曲。やっぱりワンマンやるに当たってどうしても持ち曲が十分ではなくて、今のクラブサウンドなスタイルとは違ういわゆるアイドルソングも組み入れざるを得ないわけで、ジャンルとして両極端にあるようなものをやって成立するのかなと思ってましたがメンバー自身が楽しんでやってるし、というかメンバーにとっては口パクではなくて生唄を歌えるコーナーなんだな、と思いました。この唄の最後では歌詞を実際に自分のタイプにアドリブで変えて歌ってました。しかし、この唄まんまジッタリンジン、プレゼントです。パッパラーさん、かなりのやっつけ仕事ですね。まさか2007年現在もこの唄が歌われているとは思ってないでしょう。そしていまやすっかりPerfumeの曲にしたと言っても過言ではないジェニーはご機嫌ななめ。この曲はお客さんが、それぞれのパートごとに名前をコールするのですが、あ〜ちゃんのところだけ唄とまるかぶり。本人もそれをあまりよく思ってなかったのか、下北での女子限定イベントのときに歌いやすいように修正したらしく、ニコ動やyoutubeにもそんときの密録音源があがってました。そのへんの動きも知ってかしらずか、メンバーもかけ声修正が浸透してるか気にしながら歌ったらしいのですが、結果はこれまで通り、あ〜ちゃんの歌とまるかぶりであ〜ちゃんコール。で、曲終わりのMCでのっちがその辺の経緯を説明しつつ、でもかしゆかに「あれは男の人来てないし、ここは名古屋だしぃ。」と言われてました。結局はコールを変えたいんですよ、ということであ〜ちゃんにアカペラで歌わせてお客さんに練習させてました。しかし当の本人は「どっちでもいいですよ〜。」とのこと。そして「もう今日はジェニーはやりませんけど、また次のときに覚えてたらやってください。」とのことでした。その後も「爪塗るの忘れた〜」とか、「みなさんがライブに求めるものは何ですか?」とかあ〜ちゃんの自由奔放なトークが続いていきます。
ここからまた3曲続けて。ステージ袖にスタッフがいて、macから音を出してるようでなんかこれまではMDで曲をかけてたそうなのですが、今回はPCを使ってるんだな、と。詳しい知識はないけど、きっとパートごとにボリュームを上げさげできるんだろうなと思います。音源にエフェクト的なものが足されてたり低音がものすごく大きかったり。ここからは今のPerfumeに合った近未来サウンドが続きます。引力を挟んでコンピュータシティのイントロが鳴ったときの客のリアクションは凄かった。この曲は最初の歌詞のフレーズがいいですよね。「ひとつだけ嘘じゃない、愛してる〜」の歌詞と抜群のポップチューン、ドンドンドンドンの4つ打ちのリズムでもうフロアはすごいことになってました。
そしてここで一旦メンバーははけて行きます。衣装チェンジかなと思ってましたが、戻ってきたメンバーはみんな黒の衣装。喪服?って感じ。そしてそれぞれ等身大以上のマネキンとメンバーの顔が貼り付けられた丸い箱を持って登場。裸のマネキンに箱からモノクロームエフェクトの衣装を取り出して着せていきます。ここからダンスタイム。なんか昔見たSPEEDとかのライブでもこういうダンスパートってあったなぁと思いながら見てました。ライトがフラッシュ的に当たり、無表情で踊ります。せくすぃ〜て感じ。それまでのライブの雰囲気と明らかに空気が変わって棒立ちでダンスを見ているお客さんもかなりいます。僕もそうだった。そしてそしてハコを踏み台代わりにして3つ並べて上がって自己紹介とそれぞれのPerfumeの掟は〜みたいなことをしゃべるパートがありました。「30秒以内で答えなさい。樫野有香さん。」みたいな。まぁこれは文章では伝わらないかな。そしてまたダンスの合間に「事務所の方針で、でも基本は自由なんで」みたいなブレイクが入り、「はい、できあがり」でおしまい。エレベータのオケが鳴る中退場。次に出てきたメンバーはツアーTシャツを着ていました。そして「今のダンスびっくりしたでしょ?」みたいな流れに。振り付けの先生がニューヨークから帰ってきて作ってもらったそうです。
またここから3曲、リニアモーターガール、そしてパーフェクトスター〜、エレクトロワールドとキラーチューンの連発。いやぁこの多幸感、言葉では言い表せないですね。
メンバーも踊り疲れてるのか、曲が終わるとすぐ舞台袖にはけて、水分補給しにいってます。最後に残された人が場をつながないといけない暗黙ルールになっているのか、このときは行き遅れたかしゆかが場つなぎ。今回の曲順はいつもとちょっと変えたんですけどどうでしたか?みたいな。そして残りの二人が戻ってきたところでブログの話に。でも、あ〜ちゃんは言いたいことは文章では伝わらないからブログはひとつきほど更新してないそうです。
「残り3曲ですからペース配分を考えて盛り上がりましょう!」と言って、チョコレイトディスコへ。そしてしめはスウィートドーナツ〜Perfumeでした。これは定番の流れのようですね。極めてアイドル的ノリで終わりましたけどもうそんなのどうでもいい感じ、楽しんだもの勝ちというとこでした。いやぁ楽しかった。
アンコールで出てきたメンバーはファーストアルバムのバージョン違いのような衣装。特にのっちの衣装がやばい。あれは落ちるな。そして来年1月に新曲が出ると言う告知。曲はできてないしレコーディングもまだだけどリリースが先に決まっているらしい。そしてなつかしい曲をやりますといってモノクロームエフェクトをやって、この曲はあ〜ちゃんのお父さんが「この曲はええ曲じゃあ、こりゃ売れるわ綾香。」と言って売れなかった曲らしい。で、こんな衣装を着てるからにはこの曲をやらないと、と言ったところであ〜ちゃんの衣装から糸のほつれが。すると会場からもっさん(マネージャー)コール。でもこんなことくらいではもっさんは出てこないですよ。と言われてました。で、のっちが糸をひっぱってほつれをとったところで、セブンスヘブン。意外にダンサブル。そして終わりの振り付けが眠りにつく感じでやられます。そう言えば、僕の斜め前にいた男の人、この曲のときメガネ取って泣いてました。曲終わりでまたトークが始まって、今日のライブ前夜、あ〜ちゃんが他のメンバーふたりにメールを送ったらゆかちゃんはすぐに返事が来たけどのっちからは返事がこなかった。とまた暴露話。かしゆかには「4時まで起きててなんで返事しないの?」と言われあ〜ちゃんには「お前いつまでゲームやっとんや。」と言われのっちはたじたじ。仲の良い2人+ひとりの関係性でよく成り立っているなぁと不思議な感じがしますが、まぁそこはメンバー感にしかわからない連帯感はあるのでしょう。まだまだトークは続き、もう1曲やって終わるのかなぁと思いましたがこれでライブは終了とのことです。名古屋はアウェー感覚でなくライブができるそうです。グッズは買って帰ってくださいと言って捌けていきました。
とにかく芸歴が長いだけあってあ〜ちゃんの広島弁トークの廻しがうますぎです。で、音楽もかっこいいしダンスもあり、アイドル的なノリもありとこれだけの要素を持つグループはほかにいないし、なかなかトータルでマネをしようと思ってもできないですね。いいもの見せてもらいました。