プライマルスクリームのライブを見てきました。毎年のように来日して何度も公演を行っている彼らですが僕にとっては今回6年ぶり、かなり間があいてしまいました。最初に見たのは1997年のバニシングポイントのときのツアーで、そのときに2回と翌年のフジロック、そして2000年にベイNKホールで見て以来、今回が5回目になります。97年のときはバニシングポイントだけしか聴いてなくて当時ちょうどローゼズにはまりだした頃だったので元メンバーのマニが現在在籍しているバンド、くらいの知識しかなかったのです。その少し前に同じくローゼズメンバーであったジョンが新バンドシーホーセズを率いて来日していて、そのライブにも行ったのですがごく普通のライブでちょっと期待はずれな感があったのでそれと比べてプライマルのライブが圧巻だったのをよく覚えています。スクリーンが後ろにあって、あとお客さんの盛り上がりがすごくてROCKSなんかでは待ってましたとばかりにのりまくっていました、で、僕はそんときに初めてその曲を聴いたわけで温度差があるわけですよ。アルバムを聞いた感じではわりとデジタル、エレクトロニカな方向でライブもそんなに熱いものでもないのかなと勝手に想像していましたから想像以上にロックでいい意味で裏切られたというか、とにかく97年に行ったライブのなかではかなり楽しめたライブのひとつでした。
昔話はさておき、今回僕が足を運んだのはサマソニの会場のひとつでもあったZEPP OSAKA、まぁ今年ここには行かなかったのですが、今回中に入ってみてやっぱりライブスペースとしてはかなり大きいハコだなと思いました。番号がわりと良かったので前のほう、といってもしきりの3つ目くらいのところなんですけどそのあたりで見ることにしました。マニ側です。
今回は新作、ベスト盤、ライブ盤と予習はばっちりしていたので全体的に楽しめました。というか、そんなにセットリスト的には6年前にみたときと大幅な変化はありませんね。新作から何曲か追加されてそのぶん替わりに何曲か削られているだけで定番曲はそのまま残っている感じ。前作EVIL HEATからの曲が本編にはなかったので前作のツアーを見ていない僕には余計にそう感じたかもしれません。ただ、HIGHER THAN THE SUNが削られているのはちょっと残念でした。あと、AUTOBAHN66も聴きたかったな。
SET LIST
アンコール
ボビーは黒のジャケットを着て登場。細いです。マニは真っ赤なシャツを着ていました。二人ともやはり年取ったかなーという感じがしましたけど。マニの隣にはこれまた赤いシャツを着た新しいギタリストがいました。若い。サマソニにも出演したリトルバーリーのメンバーらしい。その代わりにスロブことロバートヤングがいなくなってました。反対側にはイネス、ダフィ、そして黒人コーラス隊が二人、ドラマーはあんまり記憶ないので前と変わったのかはわかりません。ケヴィンも今回はいないようです。
1曲目はMOVIN' ON UPからスタート。以後最後までほぼ休む部分無し。これぞロックショウという熱いライブでした。後半のSWASTICA EYESからの3曲が特に良かった。COUNTRY GIRLのときが一番盛り上がっていたと思います。最新の曲でこれだけ盛り上がれるのは単純にすごい。そしてROCKでダメ押し。僕的に印象に残ったのはSHOOT SPEED/KILL LIGHTです。所々でボビーがタイトル名を叫ぶだけのほぼインストの曲なんですけど、アルバムXTRMNTRが発売されたときはこの曲の良さを見落としていたなと思いました。ベスト盤にも収録されていてそれで聴き直して、で今回のライブでも生で聴けて満足でした。欲を言えばケヴィンのギターが乗った状態で聴きたかったですが。
アンコールは本編の盛り上がりに対してやや物足りなかったかなという気がしました。アンコール終了後、しばらく客電がつかなくてもう1回出てきてくれるかと期待しましたが、スタッフが出てきて機材のスイッチを次々消していったのでそれで客もあきらめてフロアを後にしました。
メンバーもうかなりのおっさんですが、全然現役でシーンの最前線にいるのを目の当たりにしてなんか嬉しかったですね。また次のライブにも行きたいです。フェス向きですよね。