元ブラーのグレアムコクソンのライブを見てきました。ブラー時代に武道館でライブを見て以来9年ぶりになります。そんなに経ったんだなとちょっとノスタルジーに浸ってみたり。ブラー時代に作った彼のファーストソロアルバムは持っているのですが(500円くらいで買ったんだけど)一聴した限り明らかに自己満足の世界というか、商品価値としてはどうなのかなという感想。それ以来全然聴いていませんでした。僕が好きなのはあくまでもブラーでギターを弾いているグレアムであったのです。グレアム脱退後のブラーのライブを2回見ましたがやっぱり彼の抜けた穴は大きいと実感しましたし。

で、今回の来日にあたってとりあえず最も売れたであろうfreakin outが収録されているhappiness in magazinesというアルバムを買って予習しておきました。この曲はすごくPOPでライブでやれば盛り上がるだろうなと思いました。ほかにもCOFFEE&TVを彷彿とさせるような曲も入っていてファーストよりはかなり商品価値のあるアルバムだなと思います。

開場時間には少し遅れて6時半頃にBIGCATに着きました。今日は前座があるのでグレアム登場まではまだかなり時間もある。中に入ると余裕で前のほうにいけます。とりあえず前のほうで詰めているところの一番後ろ側にいってみましたがそれでもかなりステージに近い。ドラムセットがふたつあって、ひとつは前座用なんだなと思いました。

ほぼ7時ジャストに前座であるデトロイト7のライブが始まりました。登場時のSEが「PUSSYPUSSYPENIS」と連呼するだけのもので外人さんがフロアにいた外人のお客さんがすごい受けていました。デトロイト7は前にもTEENAGE FANCLUBのときに前座で見ていて女性の左利きギター兼ボーカルのバンドです。ドラマーも女性になってました。音的にはハードな感じでグレアム好きな人にはそんなに共通する部分もないんじゃないかと思います。魔法使いサリーのカバーをハードロックなバージョンでやってましたね。それくらいしか印象に残らなかった。

そのあと大急ぎで舞台転換がはじまりメンバーが登場したのが8時くらいだったかな、特に登場音楽もなくシレーっと出てきました。バンドメンバーはグレアムいれて4人です。オーソドックスな構成。ドラムの人はいかにもお前ドラムって感じの太った人でした。グレアム自体は見た目あんまり変わってなかったな。メガネをかけてました。が、確か4曲目でメガネはずしてました。それまでも何回もずりおちてくるメガネを直していて僕もすごく気になっていたのです。

曲名がわからないのが多いので具体的な流れは書けないのですが総じてパンクテイストでした。ただ、本人やメンバー達は非常に自然体でゆるーい感じのライブでした。なんかの曲でグレアムがギターをまちがえてほかのメンバーにつっこまれていたり、またギターを頭に載せて弾いていたり、本人たちが一番ライブを楽しんでいる感じがしました。お客さんともフツーに話しをしてましたけど、何を言っているのかわからなかった。ただ、僕の後ろにいた外人さんはすごい笑ってました。

やはりfreakin'outではすごい盛り上がりました、が、お客さんもそんなに多くないのでもみくちゃには全然ならなかったです。曲数もアンコール含めて20曲以上はやったのではないでしょうか。雰囲気自体は楽しめてグレアムの音楽が好きな人にはとてもいいライブだったと思いますがブラーファンが見ると、グレアムはもう戻ってこないだろなというのを認識せざるを得ない内容だったと思います。ソロでやってるほうが楽しそうだし音楽的な方向性もブラーとはまるで違っているので。僕自身次単独があっても行かないだろうなと思います。それ以前に大阪で今後の単独もあるのかはちょっとあやしいくらいの人入りではありましたが。あと、手拍子する客が多かったのもちょっと嫌だったな。アイドルじゃないんだし。まぁ日本の主なファン層を考えれば仕方ないのかもしれませんがね。

 

GRAHAM COXON

2006.09.11 ミナミアメリカ村BIG CAT

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