TEENAGE FANCLUB ライブレポ

2003.03.07 なんばhatch

2年振りの来日、TFCのライブに行ってきました。ほんと自然体で楽しそうに演奏してるんですよね。好きなことやってるって感じで見ているこっちまで暖かい気持ちになれた、そんなライブでした。
キャリアはかなり長いTFCですが、私がTFCを知ったのは3年前くらい、わりと最近なんです。その前から名前くらいは知ってたんですが2000年のサマーソニックで屋内ステージのトリをつとめることが決定して、とりあえず1枚CDを買おうと思って"Songs From Northern Britain"を買いました。でも、それほど聴きこまずに出かけたわけです。そのCDはメンバーの写真とか全く載ってなかったので顔もさっぱりわからないままライブを見たわけですが、見終わったときにはすっかり虜にされてしまってましたね。メロディーがすごくいいし3人ともボーカルとるし全然肩に力が入ってない感じもすごく良かった。自分的にサマーソニックでのベストアクトだったと言えます。ちなみにそんとき僕が行ったのは富士急のほうです。
それで、その半年後のHowdyツアー、東京は3回ライブあったのですがそれは無理して3回とも観にいきました。しかし彼らは毎回演奏曲変えてきたので3回それぞれ新鮮に楽しめました。
と、前置きが長くなりましたが今回の来日はベスト盤発売に伴うツアー、そのベスト盤には新曲も3曲入ってますが正直そんないい曲でもなかった。時間的予算的な都合もつきそうになかったので、前回3回も観てるし今回はパスしようかなと思ってたのですが、和歌山に行く用事ができてその日と大阪ライブの日が同じだったのでついでに観てこようと思いチケットをヤフオク経由でゲットして出かけました。
なんばhatchは結構大きい会場でしたね、ブリッツとそんなに広さ変わらなかったと思います。整理番号が割りと小さい番号だったのでいい位置を確保できました。少し後ろの1段高いところの1番前のジェリ側です。ステージ上のレイモンド側に小さなコンガ?があるのを見て「今日は"Cul de sac"やるな」と思いました。
今回TFCの前にDetroit7ていう日本のバンドの前座があったんですが、うーん、TFCとはまったく違うタイプのバンドで僕はあまり楽しめませんでした。ただ、女性ボーカルでギターも弾いててしかもレフトハンドってのがちょっといいなと思いました。僕も左利きですがギターは普通のを弾きます、ま、それはどうでもいいですけど。あと、その女性ボーカル兼ギタリストの横においてあったプラズマ?みたいなオブジェが気になりました。仮面ライダーとかで悪の組織のアジトのなかに配置されてそうなやつ、わかんないかなー?
SET LIST
1 speed of light
2 about you
3 the cabbage
4 star sign
5 start again
6 i need direction
7 the world'll be ok
8 what do you to me
9 ain't that enough
10 verisimilitude
11 did i say
12 radio
13 mellow doubt
14 your love is the place
15 don't look back
16 can't feel my soul
17 alcoholiday
18 sparky's dream
19 cul de sac
20 everything flows
21 he'd be a diamond
22 the concept
前座は約30分で終わり、その後のセッティングがまた長かった。確実に30分以上かかってたと思います。再び場内が暗くなったときには8時回ってました。そしてメンバー登場。ノーマンは前回より髪短くなってました。メガネかけてた。レイモンドはちょっとおでこの両サイド後退してたかな、ジェリも少し髪短めだったと思います。サポートドラマーは今回も元メンバーの"ナイスマン"フランシスで、キーボードの人は若そうに見えました。機材以外のセットは全く無し、後ろはカーテンで覆われては無く白い幕かな、ライトをあてていろんな色にできるようにしてました。何を1曲目にもってくるのか気になってたんですがフランシスのドラムから始まりました。このリズムは"Speed of light"だー。キタキタキターって感じですね。そう、僕ってほぼ完全に曲を知ってる状態、曲とそのタイトルが一致する状態でライブに行くミュージシャンて極端に少ないんですがTFCに関しては前回の来日で鍛えられたので今回は各曲のイントロが鳴った段階で「これはなになにだ!」ってのは即座にわかりました。
セットリストももうしぶんなかったです。ただ、新曲以外は全部前回の来日で最低1回は聴いた曲ことあるのばかりだったので欲を言えば昔の曲でまだライブで1回も聴いたことないのを1曲でもやって欲しかったとこですが、まぁそれはぜいたくですかね。今回もやっぱりみんな自然体で演奏を楽しんでいるように見えました。
会場内の音は、まぁ悪くは無かったけどTFCは3人とも声量そんなにないのでボーカルの音量が楽器の音に負けてるような気がしました。もっとボーカルのボリュームを上げても良かったかな。
印象に残ったのはノーマンが"Start again"で歌詞とばしたこと、フランシスがニコニコしながらドラム叩いてたこと、ジェリは自分が唄うパート以外のとこではマイクスタンドからかなり離れてベース弾いてたこと、レイモンドは"cul de sac"のときコンガ叩くし手のひらサイズのマラカスみたいなの振るしギターも弾くし、楽器をとっかえひっかえでかなり忙しそうでした。客は大阪ということでもっと激しく盛り上がるのかと勝手に思ってましたが全然おとなしめでしたね。キャパに対してぎゅうぎゅう詰めというような状態ではなかったからかもしれません。みんなおもいおもいに楽しんでる様子でした。客のひとりが英語でおそらく「"Free again"やってくれ」と何度か訴えてたのですが、それに応えてアンコールのときノーマンがめちゃめちゃ早口で1フレーズだけ演奏なしで唄ってました。最後の曲、"The concept"をやる前、ノーマンが「short or long?」って尋ねてきて、客はみんな「Long!!」って応えたのですが、僕はそれを「まだ何曲かやろうか?」という意味に解釈したのですが、ノーマンは続けて「This song is last song, thanks everyone」と言ったので「どういうことだ?」とちょっと思ったのですが。あれですね、"The Concept"のアウトロを長くやるか、短めにするかってことだったんだなとわかりました。これは選択難しいですね、短めだとおそらく曲終わりで"Satan"につなげたでしょうから。僕は短めのほうが良かったなー。ということで大阪での"The concept"は"Satan"無し、長めのウーウーウ、ウウウー♪のバージョンでした。
次来てくれるのは新しいアルバム出したあとかな、彼らには長くバンド活動続けていって欲しいと思います。みんな仲良さそうだから解散とかはまずないと思いますけど。

戻る