KONTA ライブレポ

2001.11.28 PIECE ON EARTHツアー at 藤が丘MUSIC FARM

BARBEE BOYSってバンド知ってますか?恋愛のもつれなんかをテーマにした詞を男女のツインボーカルで唄っていたバンドで、代表曲は「目を閉じておいでよ」とかかな。バンドブームが過ぎ去る頃に解散してしまったんですけど。当時中学生〜高校生だった私は少ないお小遣いで彼らのCDを全部揃えるほど好きなバンドでした。ライブも見てみたかったですが住んでる所が田舎すぎて当時はライブを見に行くなんてこと考えもつかなかったなぁ。私が上京してきたときはすでにバンドは解散していて、男性ボーカル担当だったコンタも女性ボーカル担当だった杏子もそれぞれソロで曲を発表していましたが、共にバービー時代のソングライターだったギタリストいまみちともたか(イマサ)の作詞作曲ではなかったのでどちらにもそれほど興味は惹かれなかったのです。でもコンタのCDは中古で2枚ほど買いましたけど。杏子は少し前に山崎まさよしとスガシカオとでユニットを組んだりと、コンスタントに音楽活動を続けてるみたいですが、コンタのほうは役者としての活動のほうに重点を置いたりしていて、正直もう音楽活動はやめてしまったのかと思ってました。ちなみにベース担当だったエンリケは今、浜崎あゆみのバックバンドにいます。で、ふと何気無しにインターネットで検索してみたら、いつの間にやらコンタのオフィシャルサイトができてるわけで、そのページの情報を読んでいくと、11月末に名古屋・大阪で5年ぶりのライブを行うと書いてあるではないですか。しかも名古屋のライブ日は見に行くつもりだったGRAPEVINEの名古屋ライブの日の前日だったので、それなら予定を1日早めて生コンタを見に行こうと決意したのでありました。

ライブが行われる藤が丘MUSIC FARMというライブハウスに着いたのはライブ開始の2時間前、ドアの所に行くと、リハーサルの音が聴こえてきました。もちろんコンタの声もです。ちょっぴり感動しました。まだチケットを買ってなかったのでお店の人に尋ねてみると、入場するときにお金を払うとのことだったのでしばらく本屋さんで時間を潰すことにしました。そしてライブ開始30分前、入場が始まりました。客は全部で100人ちょっとくらいだったかな、やっぱり5年もライブやってないとこうなっちゃうのかななんて思いながら店の中に入るとほんとに小さいスペースのフロアで、こりゃ前で見なければソンだと思ってできるだけ前のほうに行ってみました。かつては東京ドームでもコンサートを行ったアーティストであり、ソロになってからも武道館で演奏したことある人間をこんな小さなとこで見れるとはかなりおトクだなぁと思いました。客層はやっぱりオバサマになりかけなかたが多かったですね(^^;リアルタイムでバービーを聴いてた世代としては私くらいの年齢でギリギリではないかと思います。ステージを見ると、ボーカル用のマイクのそばの腰くらいの位置にもひとつマイクがあります。これはコンタサックス用のマイクだなぁと思いました。

ライブはバックバンドのかたがひとりづつ登場しそれぞれの楽器でセッションを初めて行きました、ベースの人とドラムの人は外人さんでした。ベースの人はケンタッキーのおじさん似、ドラムの人はF1ドライバーのフレンツェン似でした。そして一番最後に登場したのがコンタです。初めて生で観るコンタですがバービーの頃と全然変わってなかったです、もう40過ぎてるハズなんですが。髪型も昔と同じツンツンヘアでした。やや髪の毛の量は減ったかな、とは思いましたけど。1曲目は私が持ってるアルバムに入ってる曲でした。確かアルバムは5枚出てるんで知らない曲のほうが多いだろうなとは思ってましたけど、あの独特の声とサックスの音色が聴けるだけで素直に嬉しかったです。MCがまたキザっていうか、この人だからこそOKなんだなって感じのトーンで楽しかったです。いろいろ名言も言ってました。

「水商売ってのは水もんだから水商売って言うんではなくて上から下に流れていくから水商売って言うんだ。今いる場所から上に行くことはまずなくてどんどん下に行っちゃうもんなんだ。最初は客の隣に座っているのがそのうち客の・・こっから先は下品な話になるからいいや。」とか、あと今回のツアータイトルについて「PIECE ON EARTHはPEACE(平和)のスペルミスではなくてMAKING LOVE ON THE GROUNDのことなんだ、日本語で言えば青缶って言葉知ってっか〜。」「青缶するような間柄だと戦争も起こらないんじゃないか、なんてちょっと思ったわけ。」とか言ってました。ライブは全17曲だったかな、願わくばバービー時代の曲を聴ければと思ってましたが、さすがにそれはありませんでした。ただ、アンコールではコンタのボーカルで”とらばーゆ”のCM曲になってた'MELODY FAIR'も唄ってくれましたし、「今回ライブやるんだって言ったら俺の古い友達が1曲プレゼントしてくれた、その友達の名はいまみちともたかというMCには観客も騒然となりました。
イマサが作った'HONEY B グット'という曲はバービー時代の'三日月の憂鬱'を彷彿とさせるものでした。そんなこんなで2時間弱のステージは終わりました。とりあえず最近のアルバムも聴いてみたくなりました。そうそう、客の中にライブ中ずっと手拍子うってる奴がいて、それがちょっと気に食わなかったです。なぜかと言うとリズム感がまったくなかったから。裏のタイミングで手拍子打ってるんですよ、ソイツ。そのくせ目いっぱいたたくもんだから参った参った。あれさえなければいいなおさら思い出になったのになぁ。と思いながら帰ったのであります。

戻る