私のHPを「レンゲソウのページ」と名付けた以上、レンゲソウについてのうんちくを語らないわけにはいけません。
 レンゲソウ、漢字で書くと蓮華草と書きます。蓮の花のような草という意味です。そういえば、ピンク色のきれいな花はまさに蓮の花を小さくしたような感じですね。
 そもそもの原産地は中国のようです。レンゲソウはまたゲンゲとも言い紫雲英と書きます。学名は、Astragalus sinicusです。
 植物の分類項目に従うと、上から順に界・門・綱・目・科・属・種となりますが、これに従うと、植物界・被子植物門・バラ目・マメ科・ゲンゲ属・ゲンゲとなります。
 このレンゲソウは、愛らしい花でそこここに咲いているということと、マメ科で根に窒素固定菌を根に共生させ窒素肥料を施肥しなくても良く育つことから、とても親しみのある植物ではないでしょうか。
 窒素固定菌との共生のメカニズムについては、1888年以降研究が進展し、現在では窒素固定酵素ニトロゲナーゼ遺伝子の塩基配列も解析され、窒素固定研究は新しい段階に入っている。つまり、ニトロゲナーゼ研究はハーバーボッシュ法に代わるべき窒素固定、食物増産の切り札として注目されています。
 当面のうんちくはこれくらいにして、これ以上の部分は、やや専門的にぼちぼち追加していきたいと思います。

田植えの前に田んぼにすき込んでしまったのか、肝心のレンゲソウが見あたりません。そこで、「季節の花300」のものをお借りしました。ありがとうございました。
「季節の花300」のURLはhttp://www.hana300.comです。
これも同じ「季節の花300」からお借りしました。「季節の花300」のURLはhttp://www.hana300.comです。

 5/19 見つけました。私の住んでいる近所にレンゲソウが残っていました。
 長女が見つけて教えてくれました。早速行ってみると、一枚の田んぼを半分は植え付け用に、半分はレンゲ畑にしてありました。
 所有者の方が草刈りをしてみえたので、許可をいただき撮影させて頂きました。レンゲソウAstragalus sinicusの根には共生菌がいます。いろいろな菌がいるようですが、代表的な菌は、Rhizobium huakuiiです。レンゲソウの生育適温は15〜20℃ですが、根粒菌が共生していると−15℃くらいまで耐えられ、越冬して生育できるようです。
 この田んぼのレンゲソウの種類や根粒菌の種類は聞いていないので分かりませんが、上に書いた一般的なものと思われます。
 最近、沖縄で見つかって以来、どんどん北上しているヨーロッパ原産のアルファルファタコゾウムシ(学名:Hypera postica Gyllenhal)という害虫がいるようです。1998年には愛知県で、1999年には岐阜県で、そして2001年6月8日には三重県でも三重県病害虫防除所の病害虫発生予察特殊報第1号として、県内中勢一志郡嬉野町地内で幼虫が見つかりました。その後、東京方面でも見つかっているようです。対策として、ある種の糸状菌を使うなど種々の方法が考えられているようです。


 レンゲソウのレンゲは、漢字で蓮華と書きます。蓮華とは、蓮の華(はすのはな)のことで、蓮の華に似ているので蓮華草です。
 ハスの花は、仏教とつながりが深く、神秘的な感じのする花です。仏教画にもハスの花が描かれています。
 私が、このHPの題名をレンゲソウとしたのも、自分が死ぬ時はレンゲソウに囲まれて…という気持ちがどこかにあったように思います。
 仏教でよく使われる「一蓮托生」という言葉がその代表です。  ハスの花を小さくしたのが、まさにレンゲソウです。花の色が赤、ピンクで血液の色に似て、生命を感じます。
ハスの花(蓮華)の歴史
 ハスは、双子葉植物、スイレン目、ハス科の植物である。原産地はインドで泥の中の地下茎から茎を伸ばし水面上に葉や花を開く。
 ハスは、もともと蜂巣からきており、ハチの巣のような実の構造をしていることから名付けられたと言われている。
 泥の中から立ち上がってきれいな花を咲かせることから、俗世間の泥にまみれた状態から立ち上がることの象徴として、ヒンドゥ−教に取り入れられたとされている。
 その後、インドで始まった仏教にも取り入れられ、今や、仏教の象徴的な花として使われている。
 日本への仏教伝来は、538年と552年の説があるが、いずれにしても、今から1,500年ほど前に日本に伝来した。
 その後、多くの寺院が立てられたが、仏像彫刻にも台座に蓮華模様が施されているものが多い。
 また、ハスの植物としての歴史は、もっと古く、日本では、昭和26年に東京大学の大賀一郎博士が2,000年前のハスの種から発芽させることに成功している。
 さらに、東北地方の中尊寺金色堂から発見された800年前のハスも発芽している。これは、ハスの果実は皮が厚く、種を保護するのに適していると考えられている。
 ハスの花の写真は、季節の花 300へ、  ハスの種は1cmくらいありますが、レンゲソウの種は2mmくらいで小粒です。
 レンゲソウもハスもポットかなにかで発芽、開花にチャレンジしてみたいものです。