4/28、用事のついでに少し時間があったので、近くの田んぼの畦に咲いている野草を写真におさめました。 この野草は、ハハコグサです。粋な名前が付いていますね。ちなみにチチコグサというのもあります。同じキク科です。 | ![]() |
これも4/28、同じ場所で撮ったもので、ムラサキサギゴケです(よく似たトキワハゼ、アゼナというのもあります)。最近、雑草の名前がすっと出てきません。でも、その分しっかり図鑑等で確認できるので、結果オーライかな。 | ![]() |
これも4/28、同じ場所のもので、ご存じスズメノテッポウです。いずれもうまく名前を付けたものですね。中には、ママコノシリヌグイなどという名前の雑草もあります。また機会があれば取り上げたいと思いますが。ところで、このスズメノテッポウは子どもにはおなじみのものですね。ご存じ草笛の代表です。一本一本長さや幅などが違って違う音色が楽しめます。 | ![]() |
5/2撮影。自分の家にあるムラサキツユクサです。昔は、よく屋根の瓦の間に生えていたものです。このムラサクツユクサは、おしべが長く、かつ単細胞が連なっているので顕微鏡で観察しやすいのです。我が家のムラサキツユクサは、普通のものより大きい4倍体です。植物学博士から分けて頂いたものです。 実験で使いたい時は連絡ください。提供します。 | ![]() |
5/2撮影。タンポポの見事な綿毛です。それにしても、自然はなんと幾何学的に整った形態を作り上げたのでしょう。球の表面にくまなくついた綿毛つきの種子、竹とんぼのように風に乗って運ばれます。しかも、この時期は春風がふきます。長い時間をかけて、最適の条件を見つけ、最適の種子散布法を考案したのですね。 | ![]() |
5/2撮影。ナズナです。ペンペングサともいいます。実の形が三角形で、三味線のばちに似ているので、ペンペングサと名前がついています。 ほとんどが三角形ですが、中には棒状のものがあります。三角形になるか棒になるかは遺伝子で決まっていて、メンデルの遺伝の法則に従うようです。 小さい頃はそんなことは知らないので、気にもとめませんでしたが、遺伝のことを習ってからは、少ない棒状の実を探すことに躍起になったものです。 |
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5/2撮影、ハルノノゲシ綿毛。家の近くの田んぼの畦に生えていたものです。 花が終わって綿毛(種子)になっています。タンポポの綿毛と違って、もっと密に生えています。これで頬をなでるととても気持ちいいです。 タンポポと同じく、自然にうまく適応した種子散布法、子孫繁栄法ですね。 |
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5/2撮影。写真が小さくて見えないかもしれませんが、カラスノエンドウに群がるアブラムシ(アリマキ)です。茎が黒く見えますが、アブラムシが群がっているのです。 このアブラムシには、内部共生菌のブフネラが共生しています。もう少し詳しくいうと、アブラムシの体内に菌細胞という大きな細胞が数十個存在し、その中にはブフネラが充満しています。 アブラムシは植物の師管液を吸っていますが、必須アミノ酸は補給できないので、ブフネラが合成して供給しているのです。 故石川 統博士のグループによりブフネラの全ゲノムが完全解読されていますが、大腸菌との比較から、元々大腸菌と同じくらいのサイズであったゲノムが1/7位に縮小しており、多くの遺伝子が欠損しているのです。 この両者の共生は片利共生ですが、約2億年ほどの歴史の中で、現在の共生スタイルに落ち着いたと考えられています。 |
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5/2撮影、ニワゼキショウ。家の前のアスファルトの隙間に生えていました。 漢字で書くと庭石菖と書きます。庭の石の間に生える菖蒲のような花という意味です。 帰化植物の一種といわれています。公的には1890年に北米から観賞用として持ち込まれたといわれています。それによれば、120年以上になります。 種々の変異種ができてるはずです。小さな花をつけますが、色は白か紫色です。 アスファルトの割れ目に生えているくらいで丈夫な花です。 |
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5/2撮影。アメリカフウロ。家の近くの田んぼの畦に群生しています。 葉っぱが手のひらのような形をしています。愛らしい感じがします。 この植物も帰化植物で、北米原産だそうです。 入ってきたのは、昭和の初め頃です。 フウロソウ科で、同じ仲間に心臓薬のユキノシタがあります。 我が家の近辺でも、このような帰化植物がいくつか見られます。 動物の世界では、アメリカザリガニ・ブラックバス・ブルーギルなどの帰化動物がありますが、遺伝子多様性の象徴である地域固有種は大切にしなければなりません。 外来種については、これからも注視していきたいと思います。 | ![]() |
5/2撮影、カラスノエンドウ。田んぼの畦に生えていました。 漢字で書くと烏野豌豆と書きます。名前の如くマメ科植物で窒素固定をします。 カラスノエンドウといわれるのは、実が熟すると黒くなってから巣のようだからだそうです。 それはともかく、食用になります。若芽は天ぷらにするとおいしいそうです。 また、花はエンドウの花を小さくしたようなピンクを中心とした色の可憐な花です。 これより小振りのものでスズメノエンドウもあるようです。 それにしても、昔の人はうまく名前を付けたものですね。 |
5/2撮影。オオイヌノフグリ。家の近くの田んぼの畦に群生しています。 ひょっとすると、写真の花はイヌノフグリかも知れない。 オオイヌノフグリは、名前の如くイヌノフグリよりも花が大きく、色もコバルトブルーのきれいな花をつける。 私の撮った写真の花は、コバルトブルーよりも色がうすく、花としては可憐であるが、色がややうすい。 私が、この花の名前を知ったのは大学時代であるが、花びらの形がイヌの陰嚢(ふぐり)に似ているというので、その名が付いたのだそうです。 いつもいうように、花の名前には、人間の生活のにおいがします。 でも、花についた名前と実際の花の感じは必ずしも一致しません。 このオオイヌノフグリも可憐できれいな花です。名前で損をしているような感じがします。 花の名前の改名をと願う花の一つです。 |
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