のんきの写真教室


ひとくちに写真撮影といっても、撮影目的その他によって色々なテクニックが必要となります。
深く突っ込んだ解説は専門書等にお任せするとして、ここでは一般的な撮影をするに当たり知っておくと便利な事柄を少しだけ紹介します。


★広角レンズと望遠レンズの使い分け

写真 1標準レンズ

焦点距離が50mm程度のレンズをいいます。
写真に写る範囲(被写角といいます)やピントの合う範囲(被写界深度といいます)が人間の視野とほぼ同じで、写した写真が一番自然に見えるレンズです。

写真 2広角レンズ

焦点距離が短いレンズをいいます。
標準レンズと比較して被写角が広く、同じ露出で写した場合、被写界深度が深くなります。
大人数の記念写真や風景の撮影に適しています。
広角レンズでは遠くの物はより遠くにある様に写ります。

写真 3望遠レンズ

焦点距離が長いレンズをいいます。
標準レンズと比較して被写角が狭く、同じ露出で写した場合、被写界深度が浅くなります。
スポーツの撮影など遠くの物を写すのに適しています。
超望遠レンズでは被写体の背景がより大きく迫ってくるような写真になります。

★絞り値とシャッター速度の関係

露出は絞り値とシャッター速度の組み合わせで決定されます。
極端な例では、絞り値 f4.5・シャッター速度 1/1000秒の組み合わせでも、絞り値 f16 ・シャッター速度 1/90秒の組み合わせでも、ほぼ同じ露出になるのです。
ではなぜ絞り値とシャッター速度が別々に設定できる様になっているのでしょうか? それはレンズのところで出て来た被写界深度が関係してくるからです。
同じ焦点距離のレンズで撮影した場合でも、絞り値を小さくすると被写界深度は浅くなり、逆に大きくすると被写界深度は深くなるのです。 この性質を利用して、ポートレートなど被写体の背景をぼかして、被写体だけを際立たせたい場合は絞り値を小さく、風景撮影など遠くまでピントを合わせたい場合は絞り値を大きく・・・と使い分ける事が出来ます。
絞り値 f2.8、シャッター速度 1/800秒にて撮影絞り値 f11、シャッター速度 1/8秒にて撮影

上の例では被写界深度を考慮して絞り値を優先に撮影しましたが、逆に被写体の動きを表現したい時などはわざとシャッター速度を遅くして撮影するテクニックもあります。
絞り値 f6.5、シャッター速度 1/125秒にて撮影絞り値 f2.8、シャッター速度 1/800秒にて撮影


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