気まぐれ日記

2012年 9月


9月24日  ヒロイン気分 
午前中、東本願寺へ行きました。
境内はハトの群れでいっぱいです。
いつもなら、ここでハト豆を売っているおじいさんがいるのですが、今日は姿がありません。
近くの売店の方に訊くと、お盆過ぎぐらいから姿を見ないとのこと。
年齢的にも大丈夫でしょうか。
別に知り合いというわけではありませんが、何となく心配してしまいます。
どうかお元気でいらっしゃいますように・・・。

というわけで、ハト豆はありません。
しかし、ハトは「何かおくれ」と言わんばかりに寄ってきます。
そこで、売店で売っているクッキーを購入し、ハトにあげることにしました。
クッキーの外袋をはずし、ビニル袋をあけた瞬間・・・
バサバサバサッ!!!
何十羽というハトが一斉に私に群がってきたのです。
私の頭に乗るわ、肩に乗るわ、腕に乗るわ。
もう、何が何だかわかりません。

「私はシータ、ラピュタのシータよ・・・」

とヒロイン気分でわけのわからんことを考えながら、体中にハトの爪痕を刻みつけられていました。
なかなかできない体験でした。


9月23日  先輩 
家族で京都へ行きました。
宿泊は京都駅にあるホテルグランビア京都。
フロントから漂う高級感。
私なんかがなかなか泊まれないホテルであることは間違いありません。
当然、私はこのホテルに初宿泊です。
しかし、それなのに、我が子は今回で4回目の宿泊となります。
相棒たちは、私抜きで泊まりに来ているのです。
なので、ホテルのことは私より子どもの方がよく知っています。

「お父ちゃん、ここで氷をもらえるの。」

「お父ちゃん、エレベーターはこっち。」

「お父ちゃん、テレビのつけ方教えてあげようか。」

・・・・・・先輩、よろしくお願いします。m(_ _)m


9月22日  運動会 
今日は上の子の運動会。
小学生になって初めての運動会です。
こちら(親)としても、気合いが入ります。
右手にビデオ、左手にデジカメ。
両刀遣いで臨みました。
しかし、徒競走のゴール付近はカメラを抱えたお父さんたちが鈴生り状態。
とてもではありませんが、ビデオとデジカメを交互に撮るなんて芸当はムリでした。
そこで、デジカメは諦め、ビデオ一本に絞り、我が子の姿を追うことに。
ダンスの時は、校舎の2階ベランダに陣取り、ビデオを構えました。
さすがに2階から見ていると視界も良く、邪魔な人の頭が写ることもありません。
我が子の姿をはっきりと捉えることができました。

入場を待つ我が子。
少し緊張気味の様子がわかります。

入場で歩く我が子。
しっかりした足取りで歩く様子がわかります。

自分のポジションにつく我が子。
・・・・・・わかりません。
ついさっきまで見えていたのに、テントの影にかくれて見えなくなりました。

踊る我が子。
時折、手にしたポンポンと頭が、テントの影から見え隠れするだけです。

退場する我が子。
踊りきったという満足げな表情がわかります。

結局、いちばん大事なシーンがすっぽりと抜け落ちてしまいました。
あとで我が子に
「今日の出番でいちばんよかったのは何?」
と訊くと、
「ダンス!」
との答えが返ってきました。

・・・・・・・・・・ごめんなさい、としか言いようがありません(T_T)


9月21日  侮りがたし 
明日の運動会のため、シートを敷く場所取りを両親に頼みました。
お知らせのプリントには、4時頃に運動会の準備が終了するので、そのあとで場所取りをおこなうとのこと。
やはり少しでも良い場所で観覧したいので、これは並んででも行かねばなりますまい。
そこで親父に
「まあ、3時頃に行けば間に合うからよろしく。」
と伝えてあったのですが、行ってみた親父曰く、
「3時に行ったら、うちらはもう列の最後の方やった。」
と。
驚く私に、
「早い人は12時過ぎに並んでいたらしいぞ。」
と。
おそるべし、場所取り。
侮りがたし、場所取り。


9月12日  胃カメラ 
健康診断で引っかかりました。
胃に影があるそうで、癌の可能性もあるというのです。
さっそく病院に連絡し、胃カメラの予約を取りました。
そこで担当の方から
「胃カメラは口から入れますか? それとも鼻から入れますか?」
と訊かれました。
胃カメラを鼻から入れるとは、初耳です。
私は今まで口から入れる胃カメラしか経験したことがありません。
それがかなり苦痛を伴う体験だったので、今回は「鼻から」をリクエストしました。
新鮮な感覚を覚えるかもしれません。
クセになったらどうしましょう?
そんなことを思いながら、診察室へと向かいました。

中に入ると、まずは
「胃をキレイにするお薬です。」
と言われて、紙コップ一杯の液体を飲まされました。
・・・不味い。
その後、
「鼻を消毒します。」
と言われ、両方の鼻の穴にスプレーで液体を噴霧されること計12回。
あまり気持ちの良いものではありませんでした。
そして、いよいよ本番です。
肩口に、胃の動きを止める注射を打たれ、ベッドに寝かされました。
続いて鼻にゼリーをべったりと塗られ、胃カメラの挿入が始まりました。
検査技師さんが
「痛かったら言ってくださいね。」
と言うので、さっそく
「痛いです。」
と言うと、
「我慢してください。」
との返事。
なんじゃい、それは。
言っても意味ないじゃん(-_-メ)
私の苦痛の声も意に介さず、胃カメラはどんどん深部に挿入されていきます。
そして、どうやら胃に到達したであろうことが感覚でわかりました。
・・・何かいる!
私の胃の中で、何やら未知の生物が蠢いています。
ちょうど昨日見た映画「プロメテウス」の中に出てきた、人間の腹を裂いて出てくる異生物を思い出しました。
あれが現実なら、きっとこんな感じなのでしょう。
かなり気持ち悪いです。
異生物は、私の胃の中で元気に動き回っています。
この異生物が今、私の患部を見つけ出してくれているのです。
わかっています。
わかっていますが、何だかよけいに患部を刺激して、悪化させているのではなかろうかという疑念がわいてきます。
あの映画さながら、私の胃を破って、腹部からひょっこり顔を出したりしないでしょうか?
「あら、奇遇ね。こんなところで会うなんて。」
などと悠長なことを言っている場合ではありません。
そんなことにでもなったら、私、死にます。
私が頭の中でそんなことを考えているうちに、粛々と検査はすすみ、数分で終了しました。

検査後、結果を訊くと、
「キレイな胃でした。」
と言われ、胃の写真を見せてもらいました。
あ、ホント、きれい(*^_^*)
心配された癌の形跡もなく、それどころか潰瘍の疑いもありませんでした。
「バリウムの検査ですと、時折影みたいなモノが映ることがあるんですよ。」
まったく人騒がせな影ですが、何事もなくて本当によかったです。