きまぐれ日記

2009年 8月


8月15日  1こ、2こ、3こ・・・ 
家族で南に向かっていた。
県内で数少ない動物園に行くためである。
高速道路を使って南へ、南へ進んでいた。
南の方へ行くと山が多くなり、トンネルの数も増えていった。
連続で6つのトンネルがあるところにさしかかると、我が子が数を数え始めた。

「いっこ。」

結構長いトンネルだった。

「にこ。」

トンネルを抜けると、目の前にはすぐ次のトンネルがある。

「さんこ。」

次々にトンネルが迫ってくる。

「しっこ。」

・・・聞かなかったことにしよう。


8月2日  暴言 
知り合いの子が出ると言うので、ピアノの発表会を聞きに行った。
いい経験になるかと思い、3歳の我が子も連れて行ったのだが、
やめときゃよかったと、開始5分で後悔した。
とにかく、じっとしていられないのだ。
しゃべる。
動く。
挙げ句の果てに
「もう帰ろう。」
と言い出す始末。
トリガーを引いた拳銃のように、いつ暴発するかわからない状態である。
ロビーに出たり、外の空気を吸いに行ったりしながら、何とかかろうじて我慢させた。
そしてお目当ての子の演奏も終わり、そろそろ帰ろうかというときにこの拳銃が火を噴いた。
舞台上には子どもたちにご指導された先生。
オペラの曲を2曲歌唱中だった。
最も曲が盛り上がり、先生が最高に声を張り上げているその時、我が子が叫んだ。

「うるさぁい!」

・・・他人だ。
この子と私は赤の他人である。
みなさん、私をそんな目で見ないでください。