気まぐれ日記

2006年2月


2月18日  つつぬけ 
コンタクトレンズがなくなってきたので、久しぶりに眼科へ行ってきた。
まず最初に視力測定を行うのだが、助手のお姉さんがカルテを見ながら一言。

「子どもさん、お生まれになりました?」

・・・そうだった。
この眼科はカルテにそんな情報も書き込まれているのだ。

「はぁ、おかげさまで」

「おめでとうございます。 男の子ですか? それとも女の子?」

「はい、男の子です」

「あ、そうですか(^_^) ・・・・・・・・えーっと、『男の子』っと・・・」

あの、すみません。
今、また何かカルテに書き込みましたね。
そういう情報は書かなくて良いですから。

測定のあとは先生の診察である。
名前が呼ばれ、診察室に入ると、第一声がこれであった。

「おめでとう」

さっそくカルテが活かされている。
情報伝達が速い。

「いつ産まれたの?」

「はい、12月8日でした」

「そう(^_^) ・・・・・・『12月8日』っと・・・」

先生、今また何か書きましたね。
私の目に関係のない情報ですから、それは。
必要のない情報は書かないで結構ですって。

「12月8日・・・開戦記念日ね」

・・・・・・それも要らない情報です、先生。


2月10日  悪夢再び 
昨日、相棒に尋ねられた。

「こないだ買ったイチゴ食べた?」

・・・・・・・・え?
慌てて家に帰って、冷蔵庫の中を見たら、パックの中のイチゴが非常事態宣言を告げていた。
たいへん危険な状態である。
パックの中の8個ほどのイチゴのうち、約半分がヤバイ。
「食べたら人体に悪影響を及ぼすに違いない」と一目でわかる光景が広がっている。
これを口にするほどの勇気、私は持ち合わせてはいない。

しかし、である。
残り半分のイチゴが、かすかに私を誘惑する。
これぐらいなら食べても良いんじゃないか、と。
これを口にするぐらいの勇気なら、かき集めてきたら充分あるのではなかろうか。
しばらく考慮した挙げ句、その半分のイチゴたちは、ゴミ箱ではなく、誰かさんの胃袋の中に消えていきましたとさ。

めでたし、めでたし・・・・・・・・かな?


2月1日  遠い記憶 
相棒が言っていた。

「そう言えば、こないだ家に行った時に、冷蔵庫の中にイチゴを見たよ」

・・・・・・イチゴ?
はて?
ウチの冷蔵庫にイチゴなんてあったっけ?

「巨峰もあったよ」

・・・・・・巨峰?
はて?
我が家の冷蔵庫に巨峰なんてあったっけ?

イチゴに巨峰、ともに記憶にないことである。
どちらも最近買った覚えはない。
そんなものが我が家に存在するとは信じがたい事実である。
しかし、相棒はたしかにあったと証言する。
となると、サンタさんのプレゼントかもしれない。
サンタさんのクリスマスプレゼントか。
もしそうなら、あまりにも古いイチゴと巨峰と言わざるを得ないなぁ(^_^)

・・・・・・・・・古い?

そう言えば、だいぶ前に実家の母からイチゴと巨峰をもらったような気がする。
それってクリスマスよりもはるか以前の話だったような・・・。
もし、相棒の見たイチゴと巨峰がそれだとするならば、今頃は冷蔵庫の中で・・・・・・。


「カビが生えてたけど」


やっぱりかぁ!?

家に帰って冷蔵庫を開けたら、一面カビに包まれたイチゴと、明らかに尋常ではない色つやの巨峰が二つそろってこんにちは。
衝撃の再会である。
しかし、久しぶりの再会の余韻に浸る間もなく、即座にゴミ箱に行ってもらい、彼らとは永遠の別れを告げた。