気まぐれ日記

2006年1月


1月30日  穴 
夕飯をゴチになるために実家へ転がり込んだ。
そこには正座をしながらテレビを見る父の姿があった。
ふと見ると、何か違和感を感じた。
その違和感は何なのかとよくよく見ると、父の靴下のかかと部分に五百円玉大の穴が開いている。



「あのさ・・・、その靴下・・・、穴が開いてるんだけど・・・・・・」



「ん? あぁ、 空気穴 だ」



父よ、意味がさっぱりわかりませぬ。


1月29日  起きちゃう 
昼過ぎにいったん相棒の里へ。
その後、所用で出かけることになった。
赤ちゃんは寝ていたが、今日は天気も良いことなので、相棒が抱っこして外へつれて出た。
ぽかぽか陽気で、赤ちゃんは気持ちよさそうに寝続けている。
微笑ましい光景だ。
そこへやってきたのが選挙カーである。


「みなさま! わたくし○○△△はぁ!!」


はっきり言ってやかましい。
本人たちに悪気がないのはよくわかっている。
必死なのもよくわかる。
わかってはいるが、やかましい。
せっかく赤ちゃんが寝ているのである。
少しは考えていただきたいモノだ。


「ご声援、ありがとうございます!!!」


あなたに手を振っているのではない。
相棒は、車で出かける私に手を振っているのだ。
それに、この騒がしさでは赤ちゃんが起きてしまうのではないか。


「お騒がせして、申し訳ありません!!!!」


まったくだ。


「赤ちゃんが寝ていらっしゃるのに!!!!」



わかってるなら
それをマイクで言うなぁ!!!


1月25日  開かない扉 
近所のお店に夕飯を食べに行った。
そのお店は、中に入ると靴をぬいで、下足箱へ入れてカギをかけるようになっている。
何度か行ったことがあるお店なので、私も何も戸惑うことはなかった。
帰る時までは。

さぁ帰ろうとして、下足箱の鍵穴にカギを突っ込んだまでは良かった。
しかし、一向に下足箱の扉が開く気配がないのだ。
どうやらカギが壊れているらしい。
これではこの寒空の下、裸足で帰らねばならぬことになる。
それはひじょうに困る。
しかし、何度やってもいくらやっても開かないのだ。
この扉、開かないこと天の岩戸の如しである。
力ずくで開けようとしても全く効果なし。
こうなったらウズメにでも踊ってもらうしかなさそうである。
ほとほと困り果てていると、丁度近くを店の人が通りかかったので助けを求めた。

「すみません、このカギ壊れているみたいで、全然開かないんです」

「え、ホントですか、ちょっと見せてください」


カチャカチャカチャカチャ・・・・・・・・


「・・・あの、お客さま」

「はい」

「カギの差し込み方が裏表反対なんですが・・・」


たいへん失礼いたしました m(__ _)m


1月22日  ララバイ 
赤ちゃんがなかなか寝ない。
横になりながら、真っ赤な顔をして、キュルキュルと油の切れたブリキ人形のような声を発している。
時には、目を閉じて、眠りの森に埋没していくかと見せかけて、突如帰還したりする。
きわめて元気だ。

そんな赤ちゃんのためにあるCDを用意した。
その名も「モーツアルト・ララバイ」。
赤ちゃんを眠りに誘い込む音楽が満載の1枚だ。

今日、このCDをかけながら、赤ちゃんを寝かしつけることを試みた。
すると、効果はてきめんであった。
あっという間に寝てしまったのだ。


  私が


1月15日  買ってしまった 
デジタルビデオカメラを、である。
そんなの撮っても見ないよ、と思い、今まで買わずにきたのだが、ついに方向転換をするときがきたのだ。
「撮っても見ないよ」 から 「見なくても撮るよ」へのコペルニクス的転回である。
んで、さっそく赤ちゃんを撮ってみた。

ンギャ〜・・・

・・・泣いている。

ンギャ〜・・・

・・・まだ泣いている。

ンギャ〜・・・

・・・泣き続けている。


・・・・・・もう少し大きくなってから撮ろうか・・・。


1月11日  今のは・・・ 
赤ちゃんがなかなか泣きやまない。
腕の中ではスヤスヤ寝ているのに、ベッドの上におろすと即座に反応して泣き出すのだ。
したがって、赤ちゃんは誰かに抱っこされている時間が非常に長い。
この日は夕食後、私の腕の中にいた。
気持ちよさそうにしている。
表情も穏やかだ。
その時である。


ブビッ


豪快な放屁である。
明らかに空砲ではなく実弾を伴っていそうな音色である。


ブビッ


しかも連射である。
大人顔負けの音量で、これだけならばもう一人前と言えよう。


ブビッ


相棒が

「まるで大人がしたみたい」

と、ビックリしていた。
すまぬ、相棒。

今のは私だ。


1月9日  胃が・・・ 
またも胃が反乱を起こしだした。
食べたモノを消化することを拒んでいる。
そればかりか、そのまま上に押し戻そうとするから始末に負えない。
そこで、自分でおかゆを作ろうと試みた。
が、これがなかなかうまく炊けない。
時間をかけてもなかなか柔らかくならない。
もう少し待つか、と思っていると、今度はそこの方が焦げついてきた。

イライライライライラ・・・・・・

この状態、明らかに胃に悪いのではなかろうか・・・?


1月6日  死角 
久しぶりに回転寿司に行った。
しかも一皿100円ではない。
皿によって値段が違う回転寿司である。
100円、150円、200円、250円、320円、400円、500円に分かれている。

しかし、私の目に見えているのは100円・150円・200円の3種類の皿だけである。
それ以外は視界に入らない。
入らないったら入らないのである。
ちなみに、給料日直後だと250円の皿まで見えるようになる。


1月4日  仕事始め 
今日から仕事始めである。

なのに、起きたら8時というのはいかがなものか・・・。


1月3日  初詣 
近所の神社へ初詣に行った。

誰もいなかった・・・。


「ようお詣り下さいました」
神主さまが私一人のために出てきてくださった。
さらに、何やら私に向かって唱えてくださっている。
108の除夜の鐘を聞いても、それを上回る煩悩に支配されている私なんぞにはもったいないことである。
あわててお詣りをすませ、そそくさと帰ってきてしまった。
あまりに急いだため、神様にお願いし損ねたことがあれとこれとそれと・・・・・・。
帰路の車の中でもごもごと呟いたのですが、神様、聞こえましたか?


1月1日  謹賀新年 
あけまして おめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。