2005年12月 |
12月31日 よいお年をお迎え下さい |
今年も最後となりました。 みなさま、今年一年お世話になり、ありがとうございました。 来年もよろしくお願いいたします。 |
12月30日 シンプル イズ ベスト |
父が、パソコンのプリンターが欲しいと言い出した。 未だに作成した文書の保存方法がわからない父である。 未だに改行の仕方がわからない父である。 未だに罫線が引けない父である。 そんな父が、プリンターが欲しいと言うのだ。 一抹の不安を抱えながら、父と一緒に電機屋さんへ行った。 店員さんへプリンターが欲しい旨を伝えると、いろいろと勧めてくれた。 「これなんかいかがでしょう。写真もきれいに印刷できますよ」 すると父は、静かにこう答えた。 「いえ、写真は印刷しません。文書だけです」 「・・・そうですか、では、これなんかいかがでしょう。多用途にお使いいただける・・・」 「いえ、いりません。文書だけですので」 「・・・そうですか、では、こちらの最新の・・・」 「いえ、結構です。印刷するのは文書だけですから」 父が求める物はシンプルであることが最大条件であり、唯一の条件でもある。 手っ取り早く、こう言えば良かったのだ。 「一番安いのください」と。 |
12月29日 タイ式 |
ボクシングではない。 マッサージである。 近所にタイ式マッサージができたのだ。 しかし、タイ式マッサージがいかなるものなのか、はっきり言ってさっぱりわからない。 普通のマッサージとどのように違うのか。 「タイ式」だから、何かエキゾチックなおじさんがもみにくるのだろうか。 それとも、ムエタイを取り入れた少々痛いマッサージなのかもしれない。 期待と不安で胸を膨らませながら訪問すると、出迎えてくれたのは純和風な顔立ちのおじさんだった。 さっそくもんでもらいながら、気になる質問をした。 するとおじさんは、指をせっせと動かしながら答えてくれた。 「タイ式と普通のマッサージってどう違うんですか?」 「それはね、指圧とストレッチを・・・・・・・・・、 自分で一人では・・・・・・・・・・・・・・・・・・、 気、リンパ、血液の流れを・・・・・・・・・・・」 (_ _) Zzzzzz ・・・すみません。 気持ちよさのあまり寝てたので、わかりませんでした。 |
12月28日 震度3 |
「気象庁震度階級関連解説表」によると、震度3とは 「屋内にいる人のほとんどが、揺れを感じる。恐怖感を覚える人もいる。」 という揺れであるらしい。 「ほとんどの人」が揺れを感じるのだそうだ。 中には「恐怖を覚える人」もいるという。 これはかなり大きな揺れであると言っても良かろう。 本日、午前11時18分、この地域で震度3の揺れを観測したという。 屋内でじっとしていたにもかかわらず、何も感じなかった私は何者・・・? |
12月27日 再び |
アラームが鳴った記憶すらないとは一体どういうことか・・・。 |
12月26日 スルー |
私は朝が弱い。 できれば布団の中から出たくない。 いや、夢の中からすら出たくないのだ。 しかし、社会人としてそれは許されぬ行為であることも重々承知している。 仕方がないので、毎朝、携帯のアラームをセットしてある。 しかも時間差で10分おきに三度も鳴るようになっている。 郵便配達は二度ベルを鳴らすが、私の携帯は三度も鳴るのだ。 しかし、「これで安心だろう」と思う人は、私という人間を知らぬ人である。 私は「やる時はやる」人間であり、「寝る時は寝る」人間なのだ。 これで私が100%起きるという保障は、どこにもない。 そこで、携帯アラーム3連発の10分後に目覚ましのアラームもセットしてある。 段々と音が大きくなる仕掛けで、最後にはけたたましい音が鳴る。 これが耳元で大暴れするのだ。 はっきり言って、かなりうるさい。 これで起きなければ、もはや救いようがないと言えよう。 ・・・・・・・・寝過ごしたよ・・・今朝、思いっきり・・・。 |
12月24日 クリスマスプレゼント |
健診の帰りに、赤ちゃんが我が家に立ち寄った。 もちろん初めてのことである。 赤ちゃんの目に、我が家はどう映ったであろうか。 寝てたけど・・・。 |
12月21日 謎の箱 |
相棒の里にて。 テーブルの上をふと見たら、なにやら不思議な箱が置いてあった。 中には小銭が少し入っている。 気になったので訊いてみた。 「何、これ?」 「あぁ、これは罰金箱」 「何の罰金?」 「おばあちゃんが、この子の名前を間違えて呼んだら罰金なの」 ・・・おばあちゃん・・・間違えるんですか? |
12月20日 日々の変化 |
毎日、相棒の里へ顔を出している。 日に日に大きくなっている我が子を見るのは本当に楽しい。 毎日、相棒の里で夕飯をごちそうになっている。 日に日に大きくなっている我が腹を見るのは本当に・・・本当に・・・。 |
12月19日 忘れるものか2 |
授乳後、相棒が赤ちゃんを縦だっこしていた。 背中をたたいて、ゲップをさせているのだ。 自慢ではないが、我が子はなかなかゲップをしない。 背中をたたいているこちらの手が疲れてくる。 この日もなかなかゲップをする気配を見せない。 「なかなかゲップしないねぇ」 と私が顔をのぞき込んだその瞬間 ゲップ まさに狙いすましたかのようなタイミングでのスマッシュヒットである。 我が子よ。 父の顔にゲップを吹きかけるとはいい度胸だ。 将来、たとえ君が忘れてしまっても、父はこの日のことを忘れぬぞ。 |
12月18日 忘れるものか |
赤ちゃんをだっこして、あやしていた。 それは静かなひとときであった。 ブビッ 静寂が破壊された瞬間である。 我が子よ。 父の手を上で放屁するとはいい度胸だ。 将来、たとえ君が忘れてしまっても、私の手はこの感触を一生忘れないだろう。 |
12月17日 限界 |
相棒が家を出て里に行ってからしばらくがたつ。 以来、我が家の掃除には着手していなかった。 「ホコリで死んだ人間はいない」 「この家には自然浄化作用がある」 そう自分に言い聞かせて今日まできた。 しかし、その自然浄化作用にもそろそろ限界がきたようだ。 ふと見ると、床の上で、光とホコリがダンスをしている。 幻想的な風景とは、まるで程遠い光景である。 このままでは、ホコリで死ぬ人間第1号となりそうだ。 不名誉な記録保持者になる前に、掃除機を持ってこようか・・・。 |
12月16日 噴水 |
噂には聞いていた。 見たことはないが、それは確かに存在するらしい。 今日、それを初めて目の当たりにした。 おむつを替えるとき、我が子の股間から吹き上がる噴水を。 これが男の子名物のアレか。 しかし、ゆっくりと見物している場合ではない。 早く始末をしないと、噴水の近くに池まで作り出してしまう。 これからはタオルを掛けてからおむつを替えよう。 |
12月14日 退院 |
本日、退院であった。 相棒の里へ行き、ベッドに寝かせ、荷物の整理をしていたら、あっというまに授乳の時間になった。 授乳の時間と言っても、私がどうこうするわけではない。 母乳である。 決して父乳ではない。 先日、ある方から「お父さんも、出そうだけどねぇ」と言われた。 体型的に可能でも、生物学的に不可能である。 だから、授乳の時間は温かく見守っている。 見ていると、我が子はものすごい勢いで飲んでいる。 ゴクゴクと音を立てている。 見事な飲みっぷりだ。 そして、飲み終わると、あっという間に寝てしまう。 しかも、うっすらと笑みを浮かべて寝ている。 その顔を見て、思わず言ってしまった。 「なんかパタリロみたいな顔して寝てるな」 「やっぱりあなたの子よね」 ・・・相棒よ、それはどういう意味かね(−_−) |
12月12日 今日が予定日だった |
子どもが生まれて4日が過ぎた。 しかしながら、私はまだ我が子をこの手で抱いていない。 いつもガラス越しに見ているだけだ。 これでは動物園の来園者と変わらない。 私の切なる願いを早く何とかしていただきたい。 そう思っていたら、今日、突然お許しが出た。 「だっこしても良いですよ」と言うのだ。 許可は出たが、条件として手洗いとうがいをしっかりするということであった。 やらいでか。 石けんを1回で使い切るぐらいの勢いで手を洗い、 うがいもこのままイソジンを飲んでしまっても良いぐらいの情熱をもって行った。 準備に怠りなし。 さあ、抱かせていただこう。 初めて抱いた我が子は、私の手の中でバタバタ動いていた。 おぉ、そんなに喜んでいるのかい。 オイラも嬉しいよ、と喜んでいたら、蹴りを食らった。 ・・・ひょっとして嫌がっているのではなかろうか・・・。 一抹の不安を感じながらも、初のスキンシップを無事終えることができた。 明日は頬ずりに挑戦してみよう(←さらなる蹴りを食らいそうだが・・・)。 |
12月10日 寝顔 |
毎日毎日病院へ行き、子どもの様子を見てくるのだが 我が子が目を覚ましていたのは産まれたすぐの時だけである。 私はほとんど寝顔しか見ていない。 私の両親が初孫を見ながらポツリと言った。 「目、細いな」 そりゃ寝てるんだから。 |
12月9日 散歩 |
夕方、病院へと急ぐ私の愛車のヘッドライトが散歩中の人影を照らし出した。 暗闇の中、黒い影が動いている。 近づいてみてもまだ黒い。 接近してみてもまだ黒い。 そばに来てもまだ黒い。 よく見ると、その人はデストロイヤーのような黒い覆面をつけていた。 寒さ対策の一環と思われるが、一歩間違うと不審者対策が必要になりかねないので注意していただきたい。 (あ、デストロイヤーは白覆面だった・・・) |
12月8日 生命 |
今日、新しい生命が誕生した。 この世に、私と妻の生命を受け継いだ新しい生命が誕生した。 その瞬間、無性に涙が止まらなかった。 |
12月5日 それは突然に |
今朝は特別寒かった。 寒波が手をつないで大挙して押し寄せてきたらしい。 風がゴーゴーとうなりをあげている。 しかし、これぐらいで慌てないのが大人である。 落ち着いて行動せねばならぬ。 そのためにはちゃんと事前に準備をしておくことが肝要だ。 私は、朝、目覚めたときに部屋が暖かくなっているように、昨夜のうちにエアコンのタイマーを入れておいたのだ。 おかげで、今朝は快適な目覚めであった。 布団から出ることに一切の抵抗はない。 ところてんのように“ニュルン”と布団から飛び出した私は、エアコンをつけたまま台所へ下りていった。 ・・・一階は極寒だった。 寒い! 寒い!! 寒い!!! 寒すぎる!!!! このままじっとしていたら凍え死んでしまう。 もう落ち着いてなんかいられるものか。 私が大慌てで一階のエアコンのスイッチをつけ、朝食の準備をし始めたその瞬間・・・ ブチッ 一切の電気がダウンした。 ブレーカーが落ちたのだ。 電子レンジが止まっている。 テレビが消えている。 そして何より大切なエアコンが止まっている。 神よ、私に死ねと言うのか!? ブレーカーを戻しに行った私は、きっと亜光速となっていたに違いない。 |