NikonランサーProject | |
初めての自分の車としてランサーエボリューション2を買ったのは、WRCに出ているラリーカーのレプリカを作るため。そのために近県を探し白色をなんとか購入。エアロもレプリカ前提とし、リヤウイングは赤に塗装されたものを購入。 最初にレプリカの仕様として選んだのは「1996スウェディッシュラリー:トミ・マキネン仕様」。仕様が決まり、とあるレプリカ製作ショップに製作を依頼。ステッカー代の高さに閉口しながら貼りだけは自分で行った。しかし、メジャーな仕様では他のレプリカ車とかぶってしまい、この仕様にも限界が。 そこで次に選んだ仕様が「1995カタルニアラリー:アンドレア・アギーニ仕様」。この仕様を選んだのは、リヤフェンダーの派手さと、最初の仕様からの変更点が少なく初めてステッカーを自作するのに負担が少なかった為。マイナーな仕様である為資料も少なく、ビデオの一時停止画像を頼りにステッカーを作成するのが苦労した。この仕様には2年乗っていたが、やはり飽きてきたこともあり次の仕様変更を考えはじめた。 やはりマイナーな仕様を探し、「1995アジアパシフィックラリー香港−北京ラリー:アリ・バタネン仕様」を選択。この仕様に決めたのは、レプリカを志すきっかけとなった高校時代に見たテレビ放送でのイメージから。資料もその時録画したビデオテープしかないので、前回と同じく一時停止の画像を頼りにデータ作成。こうして「Nikonプロジェクト」が始まった・・・。 |
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A.1995カタルニアラリーを走った仕様です。 | B.この仕様も2年乗って飽きたので貼り替えることにしました。 |
1.ステッカーを剥がしたところ | |
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A.以前の仕様から引き継ぐステッカーを除き全て剥がします。丸3日かかりました。剥がした部分にステッカーの糊が残ってしまいましたが、ブレーキクリーナーで強制撤去です。 | B.レプリカ車両の貼り作業は全てこのガレージ内で行われます。シャッター付きガレージなので雨風はしのげます。 |
2.ステッカー製作開始 | |
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A.パソコンのお絵かきソフトでデータを作成し、印刷します。ペイントでも十分です。 | B.コンビニで拡大コピーをして、ボディにあてがい大きさを確認します。毎回行くコンビニは同じなのできっと怪しまれてますね。 |
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C.コピーをカッティングシートの原反に糊を使って貼り付けます。普通はスプレー糊を使うらしいですが、私はスティック糊を使用します。オススメは「プ○ット」です。貼り付き具合や、剥がしやすさ等、他社製品の追随を許しません! | D.デザインナイフで輪郭をなぞり、余分な部分をカッティングシートの台紙から取り除きます。デザインナイフは「OL○A」製を愛用しています。切れ味が悪くなったと思ったら即刃先を交換してしまいます。直線部分は定規をあてがいますが、プラスチックでは定規自体まで切れてしまうので、ステンレスガイド付きのものを使用します。透明で方眼付きであれば楽ですね。 |
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E.余分な部分が除去できたら、車両に貼るとき楽なようリタックシートを上から貼り付けます。リタックシートには透明フィルムタイプと和紙タイプがありますが、曲面へのフィット性から私は和紙タイプを使用しています。 | F.車に貼り付けます。工程の説明省いちゃってますね〜。 |
3.ゼッケン関係 | |
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A.ラリースポンサーのステッカーを切ります。細かい文字部分を切るには集中力が必要です。写っているカッターマットの方眼は1cm間隔です。 | B.ベースとなるシートをボディにあてがい位置決めを行います。マスキングテープを使って固定し、少し離れたところから見て位置にいがみがないかチェックします。位置が良ければマスキングテープでガイドマークを貼っていきます。 |
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C.貼ります。 | D.ベースに別で作ったステッカーを後から貼っていきます。ボディに貼る事前に貼ってしまっていると、段差部分にエアが噛んでしまうからです。 |
4.帯貼り | |
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A.帯の位置決めです。青・黄・青という順番で配置されるのですが、位置決めもそれぞれでやらねばならず面倒です。 | B.いきなり貼り途中の画像です。ドアノブやモールにかかる部分は貼ってからデザインナイフで切り落とします。 |
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C.ピラーにも帯が貼られます。ドア部分との繋がりがあるので、事前の位置決めが重要です。 | D.いつのまにか3本とも貼り終わっています。ガレージ内は照明があるため夜間作業も行えます。 |
5.フェンダーアロー貼り | |
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A.フェンダーとボンネットの隙間を考慮して位地決めを行います。他のステッカーもそうですが、パーツ間をまたいでいるものは折り返しをつけています。そうすることで剥がれにくくし、耐久性を持たせています。 | B.そしてフロント部分はあっさり完成です。 |
6.難関 | |
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A.今回のレプリカ製作の中で最難関、シンハー製作です。これが細かいのなんの・・・。 | B.デザインナイフでなぞっていきます。ここまでで1時間以上かかってます。 |
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C.不要部分はピンセットで取り除いていきます。ちなみにこの画像は左手で撮ってるんですよ。 | D.不要部分の除去が終わりました。2時間かかりましたが完成してしまうと貼るのが惜しいですね。でもあと3枚切るのは憂鬱ですね・・・。 |
7.Nikon | |
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A.ステッカーの位置決めが出来たら貼る対象位地をドライヤーで暖めます。今回、作業時期が真冬でしたので、この作業は重要です。カッティングシートの糊は熱を掛けてやることによって粘着力が増すのですが、貼る場所も暖めてやることで馴染みがよくなります。 | B.作ったステッカーはリタックシートごと貼り付けます。貼るときにはステッカーの糊面と貼る場所両方に、家庭用中性洗剤を数滴入れた水を霧吹きを使ってまんべんなく吹き掛けます。このとき注意するのが中性洗剤の濃度です。細かいステッカーにはかなり薄めを、今回のような大きいものには少し濃い目に調整したものを使用します。この濃度調整によってステッカーの初期接着時間が変わってきますので、ひいては作業仕上がりそのものに差が出ます。 |
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C.そしてリタックシートを剥がしたところです。前後ドアにまたがる部分は貼り終ってからデザインナイフでカットし、それぞれの折り返し処理を行います。 | D.外は吹雪いてます。でも、シャッター付きガレージなら安心して作業が続けられます。 |
8.そしてシンハー | |
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A.シンハーを貼ります。このステッカーはご覧のとおり細かいので、ドライ工法で行っています。水貼りで貼ると1mm四方の部分がくっついてくれません。水貼りであればボディに置いてからもしばらくは位地の修正が効くのですが、ドライ工法は位地ずれが許されません。特に今回のステッカーは1枚作るのに2時間掛かってますから失敗は許されません。 | B.そんな緊張が4箇所もあるんですよ。 |
9.大きな三菱マークとリヤウイング | |
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A.屋根には超特大サイズの三菱スリーダイヤマークが入ります。私のエボはサンルーフ仕様なのですが、ガラス部分にも貼っちゃってます。中から見るとヘンです。 | B.リヤウイング上面にはマルボロロゴが入るんですが、白のベースをまず先に貼ります。こんなのは楽勝ですね。 |
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C.ロゴの貼り付け完了後です。 | D.外はまだ吹雪いてるんですね。 |
10.とうとう | |
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A.リヤウイング横にも三菱スリーダイヤマークを貼ります。 | B.リヤバンパーサイド後部は実は湾曲しているので、意外に難しいのかもしれません。プリング○スではないですよ。 |
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C.プラーク(ゼッケン)を貼ります。 | D.そして完成しました。 |
Garage |