世界遺産登録

熊野古道


熊野信仰の道

熊野古道は熊野三山(熊野本宮大社 熊野速玉大社 熊野那智大社)に参るための道。
伊勢から、吉野から、高野山から、そして京都からと幾筋からのルートがあったが、代表的なものが紀伊半島を西回りする「紀伊路」と、東回りの伊勢路(東熊野街道)」であった。伊勢ろは、平安中期から鎌倉期にかけて盛んに行われた法皇や上皇らの御幸ルートで、道筋には熊野権現の末社として九十九王子社が祀られていた。
これらに対して、江戸時代以降盛んに歩まれるようになった伊勢路は、伊勢参宮を終えた旅人や、西国三十三ヵ所めぐり巡礼たちが、辿った、いわば庶民の道。起点の田丸で巡礼装束に身を改めた旅人が、いくつもの険しい峠を越えて、あこがれの地・熊野をめざしたのである。


苔むした石畳を歩こう

古来より熊野詣は苦行の代名詞でもあった。
岩山が海岸線にまで迫る紀伊半島は峻険で雨が多く、峠越えの難路には土砂の流出や道の崩壊を防ぐための石畳が敷かれている。狭い石畳道を、多くの旅人が、一列になって歩く姿は、{蟻の熊野詣}とも称された。
そしてそういった峠道の傍らでは、志半ばにして行き倒れた巡礼たちの石碑が、静かに見守っているのである。
険阻さゆえに開発から逃れた熊野古道は、現代人の癒しの道として甦った。深い緑、清らかなせせらぎ、路傍にたたずむ史跡や石仏、苔むした石畳を踏みしめて、いにしえ人のロマンに触れてみよう。


勝三屋から近い古道を紹介いたしましょう

三木峠 羽後峠

約5.7km   2時間

入り江の集落三木里と賀田を結ぶルートで、海岸線を行く国道311号線見下ろしながら歩く眺めのいいコース。近年地元の方たちの手で発掘されたが、自然道は数箇所遮断されておりその間は舗装路でつなぐ事になる。賀田湾口を望む岬の上を行く三木峠と羽後峠の前後勾配が急な部分には階段状の石畳が残っており苔むした岩石の転がる川とともの古道気分が満喫できる。羽後峠から延々と続く猪垣の長さは当地方で最長と思われる。

曽根 次郎坂 太郎坂

約5km  2時間30分

尾鷲と熊野の市堺をなす甫母峠は曽根次郎坂、太郎坂とも呼ばれる。その昔ここが紀伊と志摩の国境であった事に由来し、自領地領がなかったものという。曽根(尾鷲)から二木島に至るこのJR曽根トンネルとはほぼ同じコースを通っており、峠からは甫母へ下る道も通じている。街道は直進し、トンネル横にある二木島の登り口に出る。