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   メギトの丘を越える

                   大きなテントが我を出迎える

       それには群をなした人々が列をなし

                             興奮のルツボへと誘う

    現実なのか幻想なのかは問題ではない

                   たしかにそれは存在し

         我を包容した


      月明かりのスポットを浴び
      
                  あれらは姿を現す

   困惑の面持ちの我を諭すように

                         幻惑の音楽を奏でる

       初めて耳にする

                  けれど・・・・

          懐かしい その音楽

                        甘美なれど戦慄が胸を討つ

  月が頭上に佇んだとき

                   幕が輝きを手にした

     繰り広げられる惨劇

                            振り下ろされる刃の感触を身に受け

               燃え滾る業火に身を任せ
    
         月の滴の如く落下する

                   凄惨な諸行が繰り広げられる

   けれど・・・

              その光景は甘美であった


        情婦の舞・・・

                衣を纏わないその舞には

   卑猥な響きは無く

                         ただ、地平線まで延びるかの如く光が存在する

           醜い男が其処にある鋼鉄の処女へと歩む

    情婦はそれへと誘い

                           男は中で朽ち果てる


        丘が静けさを取り戻そうとしている

                         逆らうように我は踊る

             隣に居る血塗られたマネキンと共に

    一切が空虚な世界を守るために

                       全ての混沌を取り戻さないために

               我は踊る・・・