■三重タイムズ4月7日号掲載「読者の声」 ●教え子に対する不当処遇に怒り  雑誌「正論」四月号を読んでいたところ、三重県教育界についての報道の中に、私 の教え子である久保君が大学で不当なる処遇を受けておられるとの記述があり、初め て貴君の現状を知り驚きました。  同誌によりますと、三重県人権センター展示の件や映画「プライド」の件が書かれ ていましたが、三重県人権センター展示への貴君のご意見は極めて適切な助言であり、 また映画「プライド」について学生に話されたことは、東京裁判を国際法の上で考え る一助として、貴君の立場からは当然のことと思います。  しかるに三教組を恐れ生徒募集に差し支えるとの思惑から、正当な言論を圧迫する という不当な態度に出た享栄学園経営者の卑劣卑屈な態度に怒りを感じます。不当な 処遇を受けられた貴君の胸中お察し申し上げます。困難な状況の中におられると推察 致しますが、どうか屈することなく頑張って下さい。−匿名希望 ● 思想・信条の自由が危機に  最近「思想・信条の自由」が危機的な状況になっているように思う。鈴鹿国際大学 の久保教授しかり、筑波大学の中川八洋教授の講演発言しかり。共通していることは 二人とも政治学者だということ。政治学者が発言する場合には、学者としての研究成 果を踏まえて発言することは当然のことといえる。これまでの常識を覆す発言になっ ても何ら不思議ではない。  問題は「人権を守れ」とか「自由を守れ」という人たちに限って、自分たちと違う 主張をする人に対して、言論や表現の自由を認めがらないことだ。今回の久保教授の 事件などは、まさに典型的なケースだといえる。私はこれまでタブー視されてきた問 題について、考えるきっかけを与えてくれた久保教授の発言を支持したいと思う。 −東京都・安保克也