享栄学園を被告に、 久保教授事件が本裁判へ 六月十四日津地裁に提訴  鈴鹿国際大学国際学部の久保憲一教授(50)は六月十四日、学校法人享栄学園 (堀敬史代表者理事)と武部昇教授(当時国際学部長)、中野潤三教授(当時教 務部長)を相手取って、津地裁民事部に処分の撤回などを求める訴訟を起こした。  訴訟の主な内容は、被告学校法人享栄学園が久保教授に行った、一・「平成十 二年一月十七日付戒告処分」。二・「同年二月十四日付・鈴鹿国際大学の教授会、 委員会への出席、その他の教育的諸活動をしてはならない」「法人本部佐藤久雄 事務局長より指示を受けて、鈴鹿国際大学短期大学部二号館において、学園史の 英訳業務、海外留学生の募集事務をせよ」との業務命令が無効であることを確認 する。「被告武部昇、同中野潤三は各自原告に対し金五百万円と、これに対する 平成十二年三月八日から支払い済みまで年五分の割合による金員を支払え」など となっている。  本紙では、「久保教授事件」としてこれまで、くわしく報道してきた。これは 編集長である北本が、当時三重タイムズ編集長だった平成十一年十一月五日に報 じた、久保教授のインタビュー記事をきっかけとして起った事件であるため、言 論封殺への危機感と久保教授の名誉回復の観点から、万難を排して報道してきた もの。  訴状は長文ではあるが、事件内容をより客観的に周知してもらうため、次回か ら本紙に掲載することとします。読者の皆様の感想や意見も受け付けています。