三重タイムズ(平成11年8月20日)より

展示内容の是正要望 日本世論の会三重県支部 県人権センターへ

 日本世論の会三重県支部(久保憲一支部長)のメンバー六人が十二日、三重県人権センターを訪れて、図書や展示内容の是正を要望した。

 久保さんらは「人権センターになっていない。実態は同和解放センターだ。もっと人権全般についての啓発をしてほしい」「戦争の扱いが偏向している。蔵書や展示に日本軍や日本人の加害ばかりが目立つ。日本人が受けた被害についてまったく触れられていない。戦争は最大の人権侵害であり、一方が絶対に正しく、一方が悪いというものではない。事実は事実としてバランスの取れた啓発をしてほしい」と要望した。

 これに対して馬場佐所長は「人権センターは誕生してまだ三年目だ。これまでの長い同和行政の流れがある。そのため同和関係の図書やビデオなどが多い。今後、内容を整理するなかで検討したい」「戦争についての蔵書やビデオなどは、バランスの取れた内容にするよう努力している。展示についても公正なものにするよう配慮したい」としている。

 メンバーの一人は「日本人や日本軍の犯した出来事ばかりを展示して、まるで日本人嫌いになるように啓発している。外国でこんなことをしている国はない」と訴えている。

 同支部への問い合わせは電話231-3828まで。


日本世論の会 三重県支部