目無地蔵
 経ヶ峰の西のふもとにあり、細野地蔵尊とも呼ばれています。左右対になっている石地蔵で、とくに眼病に霊験あらたかと言われています。毎月24日の例祭、4月・7月の大祭には各地から訪れる参詣の人々でにぎわいます。
長野城跡
 鎌倉時代後期に成立した『曽我物語』中で、曾我兄弟の仇役として有名な工藤祐経の子孫といわれている長野氏の居城です。現在、長野城跡は記録によって歴史がわかり、また国人領主の発展過程を示すものとして昭和57年に国指定史跡となりました。
旧伊賀街道
 長野峠を通り美里村を東西に貫通する伊賀街道は、伊勢と京都を結ぶ唯一の街道でした。そのため北長野は宿場として、旅籠や茶屋が軒を並べていました。旧街道沿いには、当時のにぎわいが偲ばれる常夜燈や御神燈、万度碑が建っています。
薬師如来坐像
 病気や悩み事からすべての人々を救うといわれる薬師如来。美里村にある薬師如来坐像は、奈良時代の高僧行基の作とも伝えられ、村の人たちから「お薬師さん」と親しみを込めて呼ばれています。