天空の出来事 





2012年 金環日食

   日本国内で金環日食が、観測できた。月の影が、紀伊半島の南岸をかすめ、北東方向に進み浜名湖付近を通過し、東京を通過した。 
 熊野の天候は、雲が多いという予報だったので、夜の内に浜名湖SAに移動日の出を待ったが、低空の雲に邪魔され見ることができず、急遽浜松まで移動して撮影した

   

撮影した金環食を、当時勤務していた熊野市立入鹿中学校の写真に合成した。
入鹿中学校でも観測できたが、前日の丸山千枚田の田植えの行事があったため休日となった。
そこで、静岡まで遠出したわけです。
浜松はほぼ快晴でした。

木星の衛星(ガニメデとイオ)の食

 衛星ガニメデの前をイオが横切っていきます。
 30秒露出で13コマの画像から動画を作りました。
 ガニメデの表面の模様が見えています。
 撮影 2009/08/30 40cmカセグレイン

     

ミラが明るい

くじら座ミラは、その本体が膨らんだり縮んだり、いわゆる脈動することで明るさを変える変光星の代表的な存在で、この様な変光星は、ミラ型変光星という名でも呼ばれています。
しかし、変光周期が、350日もありその内肉眼で見える期間は短く、最も暗くなる時は、10等星で、なかなか見える機会が少ない。
 ここのところ、極大期が夏場で、ミラが見えない時期だったので久々のミラである。

特に今回の極大は、1等星台まで増光し、その姿を、とらえる事が出来た
さそり座 新星

水戸市の櫻井幸夫さんと亀山市の中村祐二さんが、発見した新星

さそり座の中央部に出現、2から3等にまで増光し、夜明け前の東の空に肉眼でも見る事が出来た。
マックノート大彗星

伝説のクロイツ族彗星の出現、光度はー6等に達し太陽のすぐ横を通過する姿を撮影出来た。
日本からは、近日点通過後地平線の下に隠れてしまったが、南半球からはカーブした素晴らしい尾をもった姿で夜空を飾った。
日本からも地平線の上に伸びた尾が観測された。
木星

大赤斑と小赤斑

木星の大赤斑は、有名だが、永続白斑BAとして観測されていた模様が、今期赤味を帯びて見えており、小赤斑とかJr GRS(Jr great red spot)(NASA発表)などと呼ばれ注目を引いている。
赤斑の斜め右上(南西)に位置する小さな斑点がそれ



シュワスマン・ワハマン第3彗星の記録

シュワスマン・ワハマン彗星


1930年ドイツ ハンブルグ天文台の小惑星捜索乾板から発見されるが、以後50年近く行方不明となっていた。
1995年に、バーストを起こし分裂、A〜Gの7個が確認されるが、2006年現在A,Dは確認されず、Y核まで確認されている。


 二番目に明るいB核 

 2006年になり、このB核も5つに分  解していることが確認され、当初の予 想より明るくなりそうです。
 5月14日に、地球と0.067AUまで、 接近すると予報されている。
 この時は5等台になると予想されてい るが、13日が満月なので、残念であ る。

 シュワスマン・ワハマン彗星 


 このC核は、最も大きな核で、一番明 るく見えました。
 肉眼でも見えるようになると予想され ています。
 5月13日に、地球に最接近(0.079 AU)する。
 さらに、6月6日の近日点通過まで、  どのような変化をするか楽しみです。

ポイマンスキー彗星

2006年1月1日と4日のチリ ラスカンパナス天文台の全天自動掃天(ASAS)の画像から発見される。
2月22日 近日点通過(0.57AU)を通過
3月3日から4日頃が、最も好条件で、4等台にまで明るくなった。
長くのびたイオンテイルは、10度に達しました。
2005年 火星接近の記録
2005年10月20日 の火星
近赤外像(760〜1000nm)
今回の接近でのベスト画像
オリンポス山を始め細部まで
模様が写っている。

熊野少年自然の家
45cmカセグレンにて
10月20日の可視画像
上の画像と同じ時に撮影したもの。南極には永久南極冠(これ以上小さくならない)と思われるものが、写っている。
また、朝の部分や、夕方の部分には霧が、見えている。
11月1日の火星
近赤外画像に、色を付けたもの。
北半球(下半球)、南半球(上半球)ともに黄雲(ダストストーム)があるのがわかる。
このduststormは、これ以上発達しなかった。
金星の太陽面通過(2004年)
金星の太陽面通過は、非常に珍しい現象です。 前回起こったのは、1882年で、日本で見られたのは、130年前の1874年でした。
残念ながら当時は、日本列島が梅雨前線におおわれ極一部の地域でしか見ることができませんでした。
熊野でも、雲におおわれ、雲の隙間から雲を等して第一接触が見ることができただけでした。
ドロップ現象の起きるといわれる第二接触時は、雲の中でした。
晴れの地域に、移動も考えたのですが、どこに行っても雲のないところはないと判断して自宅で観察しました。
次回は、この現象が起きるのは、2012年6月6日、これを逃すと次は、2117年12月11日まで起きません。
次は、何とかみたいものです。
マックホルツ彗星
2004Q2
2005年の年始、マックホルツ彗星が、見事な姿を見せ肉眼彗星となった。 最高光度は3.5等に達した。 地球には、0.3AUまで接近した。
2003年 火星大接近
悪天候が続き久々に顔を出した火星だったが、今シーズン最高のseeingに恵まれた。シルチス周辺の写りがすばらしい。
近赤外像を使ってカラー合成した。

Philips ToUcam カメラ
画像処理 REGISTAX
最接近を迎えた火星


肉眼で見ると異様に明るく見える。
世紀の大接近というTVのPRもあって火星ブーム、多くの観望希望者が訪れる。 seeingはそれほどでもなく細部は、ややボケている。近赤外像を使ってカラー合成

Philips ToUcam カメラ
画像処理  REGISTAX
9月1日 の火星

南極冠が小さくなってきた、タルシスの山岳地帯に雲があるのが解る。オリンポス山も白く写っている。通常の可視光線によるカラー撮影。

PHILIPS ToUcam カメラ
画像処理 REGISTAX
太陽湖(ソリス)が中央に見えている。また、うっすらとアルギュレのカルデラが見えている。オーロラ湖付近の写り方が面白い、マリネリス渓谷とどう対比しているのか。 火星の周囲が霧で白くなっているようだ。
近赤外像を使ってカラー合成
Philips ToUcam カメラ
画像処理  REGISTAX
今回の接近では、この付近が、悪天候などに阻まれよく見えなかった。
子午線湾(アリンの爪)が見えている。また、ミチェル山が、南極冠から分離している。
8月19日から9月17日の間に撮影した近赤外画像を使って、作製した。
池谷ー張彗星(2002C1)

あの池谷関彗星の発見者として知られている池谷薫さんが、2月1日新彗星(2002C1)を発見した。
 突然現れた彗星ですが、3月はじめ頃から見え始め4月、5月頃まで楽しめそうです。
 肉眼でも、見ることができ、尾もなかなか見事で久々に、ST-7(冷却CCDカメラ)で撮影しました。 
 フィルムでも撮影しました、300mm望遠で長い尾が写り活発な活動の様子が解りました。
 一枚目が、3月 9日に撮影したもの
 二枚目が、3月11日に撮影したもの
 三枚目が、3月25日に撮影したものです。
  
 二枚目撮影後ST-7にトラブルがあり、25日まで撮影できませんでした。 朝に回った4月中旬からはフィルムを使っていますが天候が不順のためあまり観測できませんでした  
2001年獅子座流星群

  記 録 時 刻   出現数   記 録 時 間   出現数
  23:15〜24:00    17   01:30〜01:40     50
  00:00〜00:10    10   01:40〜01:50     54
  00:10〜00:20     8   01:50〜02:00     80
  00:20〜00:30    11   02:00〜02:10     81
  00:30〜00:40    18   02:10〜02:20    108
  00:40〜00:50    21   02:20〜02:30    140
  00:50〜01:00    22   02:30〜02:40    157
  01:00〜01:10    31   02:40〜02:50    225
  01:10〜01:20    45   02:50〜02:55    140
  01:20〜01:30    45   以後計数不能
観測条件・・・・東から北西にかけて山があり低空はカウントできなかった。
         南の低空は天文ドームや木のため十分に見ることができなかった。
         西にも低い山があったことと、西方向は、十分に注目していなかった
2001年獅子座流星群

初体験の流星雨の夜でした。
ピークの2:40〜2:50の10分
間で225個をカウントしました。
空のあちらこちらに痕が見えてい
ました。
 2001年 11月19日 
   3:45〜4:00 露出15分 
f=15mm (F2.8) シグマレンズ
PENTAX MX ボディー  Fuji s−800 
撮影地 三重県立熊野少年自然の家    
  撮影者   畑中明利

  
薄いものも入れると50個以上の
流星が写っている。
明るい光は、黄道光です。   
右下隅の赤い光は、天文ドームです。

15mmレンズで撮影した写真に写った流星の数
時  刻 流 星 数 時  刻 流 星 数
 23:2023:30    2   02:1502:30   29
  23:30〜23:45    0   02:3002:45   50
  23:45〜24:00    1   02:4503:00   59
  00:00〜00:15    1   03:0003:15    62
 00:1500:30    1   03:1503:30   61
 00:3000:45    2   03:3003:45   31
 00:4501:00    5   03:4504:00   44
 01:0001:15    9   04:0004:15   16
 01:1501:30    11   04:1504:30    18
 01:3001:45    16   04:3004:45   25
 01:4502:00     24   04:4505:00   16
 02:0002:15    26   05:0005:10   11
23時20分から5時10分
まで15分おきに撮影した
フィルムに写っていた流星
の数をカウントし集計して
みました。
3時〜3時半頃ピークを向
かえたようです。 この時、
1時間に換算すると240個
の流星がフィルムに写って
いたことになります。
また、4時30分過ぎにも、も
う一つのピークがあったよう
です。

  2001年11月19日   
     2:50〜3:00

 f=20mm (F2.8) 
    タムロンレンズ
 FUJI スペリア800 
 ミノルタ α807
撮影場所 熊野少年自然の家  
 撮影者  仲   賢
 2001年11月19日    
      04:08〜04:10  
 
  f=35mm (F1.4をF2に絞る)
     ニッコール 
   
 撮影地 三重県津市小舟      
 撮影者 西岡省子