議会報告city council report

津市の治山、治水対策について

言うまでもなく治山治水は都市基盤整備、危機管理、又林業振興などの立場から必要不可欠のものです。
今回は名松線の存続また、林業振興、森林整備の観点からお伺いします。

1.名松線の存続について

名松線の復旧に当たってはJR東海は災害当初から山林などの周辺対策が講じられなければ、線路の安全確保は出来ず運行は出来ないとの考えが示されていました。
そのいった中、津市、中部運輸局、三重県、JR東海の4社で意見交換会等の協議を何度も経て平成23年5月20日JR東海、三重県、津市による名松線の災害復旧に向けた協定書が締結され復旧工事が始まり昨年開通に至りました。
JRの当初よりの治山、治水の考えは当然でしょうし、協定書の中にも治山、治水に関し、運行開始後の施設保全(これは砂防ダム施設、排水処理施設等)ということで、協定書第2条に「自ら対策事業を施した施設及びその周辺の保全を継続的に行うものとし」とうたわれています。
当時、復旧にむけ森林保全なしに抜本的な解決はない、名松線の被害は天災ではない、林業の衰退、つまり人災と言われていました。
名松線周辺の治山、治水対策は4者で取り交わした重要な約束事です。開通と同時に計画、実行されるのが当たり前と思います。

名松線の存続に関し、名松線の利活用については既に部署も決まりいろんな施策が計画されています。名松線存続がなくては利活用も出来ない。利活用ということは2次的なことです。
存続を本気で取り組むことは、協定を遵守するということだけでなく名松線存続に向けた津市の治山、治水に取り組む姿勢にあると思います。
治山治水を本気を出してやる気が津市にはありますか伺います。

2.治山治水対策について

山治水対策は711平方キロの面積を持ちその中で多くの森林、水田、を持つ津市にとって大変必要不可欠の対策です。
我が津市の人工林への森林整備対策と歩調を合わせ行う必要があります。治山は県と言って放ってはおけません。県の治山事業をより強く推し進めるよう単に要望事項として出すだけでなく名松線沿線地域治山の協議として事業化しどんどん推し進めるべきです。
森林整備に関しては間伐を主体とした計画の中で推し進めバイオマス発電の材料とすべくチップ化する。バイオマス都市構想を企画した津市はやるべくしてやる。当然のことです。
早急に15000トン体制を目指し計画すべきです。
治山、治水の観点からの森林整備施策について伺います。

名松線存続に向けての治山、治水。
治山治水のための森林整備。
そのためのバイオマス産業都市構想によるバイオマス発電への発電材料、木質チップ調達5000トンから15000トン3倍の量確保。
現状の治山治水事業から数倍の事業量となるのは数年前から歴然としています。
しかしこの事業を担ってもらう部署は林業室以外考えられません。(林業振興:4名)
体制整備が整っていると私には到底思えませんがどの様に対処されるおつもりか、こういった政策は計画していないのか、今後の津市の町づくりには必要と思いますがお考えをお伺いします。

(平成29年6月議会報告)