議会報告city council report

森林セラピー基地

1.森林セラピーとは

「森林セラピー」とは、森の自然が彩なす風景や香り、音色や肌触りなど、森のいのちや力を感ずることにより、私たちの心身に元気を取り戻させようとするものです。
今までも、森はストレス解消などの効用があるため、「森林浴」として多くの人々に親しまれ、こうした「癒し効果」に対する人々の関心は非常に高くなってきています。
このため、国土緑化推進機構(所管:林野庁)では、森林のもつ生理的リラックス効果などの「癒し効果」を科学的に解明し、健康増進やリハビリテーションのための効果的なメニューを確立する「森林セラピー」を進めるとともに、その実践及び山村振興の場として「森林セラピー基地」を整備することとしています。
「森林セラピー基地」の認定は、主体的かつ先導的なモデル地の創設を目的に全国からの公募に基づき、書類審査や生理・心理実験等の審査を経て決定されます。

2.美杉地域における森林セラピー基地の概要

基地の設定は、室生赤目青山国定公園に指定されています大洞山、倶留尊山等の山岳、桜の名所百選に選ばれた名勝三多気の桜等の自然資源や史跡霧山城址、北畠氏館跡庭園等の歴史的資源をつなぐ自然歩道、遊歩道、林道を散策する8コースとその周辺地域としています。

3.森林セラピー基地認定の効果

森林セラピーは、科学的根拠に基づいた森林での保養、癒しを目指しており、認定を受けた森林セラピー基地だけが商標登録された森林セラピー等の用語を使うことが可能となります。森林セラピー基地については、国土緑化推進機構のホームページで全国的に紹介され、森林の癒しの効果という差別化された観光資源を保有することにより、観光交流人口の増加と他の観光施設への相乗効果が期待されるものです。

(平成19年6月議会報告)